
画像: Pixabay
中国・小米の躍進にスローダウンの兆し…1~3月期のEV販売台数は目標に届かず、スマホ事業はメモリー高騰が直撃 | ビジネス | 東洋経済オンライン
ニュース概要
異業種からEV事業に参入し、またたく間に急成長させた中国のスマートフォン大手の小米集団(シャオミ)。その躍進にスローダウンの兆しが見え始めました。1~3月期のEV販売台数は前年同期比6.6%増加した…
解説
中国のスマートフォン大手、シャオミ(小米集団)が、電気自動車(EV)市場に参入して以来、その勢いが少し落ち着いてきたようです。まるでロケットのように急上昇していたシャオミのEV事業に、わずかながら減速の兆しが見え始めています。
シャオミといえば、手頃な価格で高性能なスマートフォンを世界中に広め、一躍有名になった企業です。その技術力とブランド力を背景に、EV市場への参入を発表した時は、多くの人が驚きと期待を抱きました。実際に、彼らが発表したEVはデザイン性も高く、注目を集めています。しかし、今年1月から3月までのEVの販売台数は、目標には届かなかったと報じられています。
もちろん、EV市場は競争が激しく、特に中国国内では多くのメーカーがしのぎを削っています。大手自動車メーカーはもちろんのこと、新興のEV専業メーカーも次々と登場し、消費者の選択肢は広がる一方です。そんな中で、異業種からの参入組であるシャオミが、常に右肩上がりの成長を続けるのは至難の業だと言えるでしょう。
さらに、彼らの本業であるスマートフォン事業にも逆風が吹いています。スマートフォンに使われる主要部品の一つであるメモリーの価格が高騰していることが、収益を圧迫しているようです。メモリーはスマートフォンの性能を左右する重要なパーツであり、その価格上昇は製品のコストに直結します。シャオミはこれまで、コストパフォーマンスの高さで支持を得てきましたが、部品価格の高騰は、その戦略に影響を与える可能性があります。
企業が成長を続ける上で、一つの事業だけでなく、複数の柱を持つことはリスクを分散させる上で非常に重要です。シャオミがEV事業に参入したのは、まさにその多角化戦略の一環と言えるでしょう。しかし、その新しい柱がまだ完全に立ち上がっていない段階で、既存の柱にも課題が出てきたとなると、経営のかじ取りはより慎重さが求められます。
消費者の立場から見れば、シャオミのような企業がEV市場に参入することで、選択肢が増え、技術革新が加速することは歓迎すべきことです。彼らが今後、EVとスマートフォンの両事業でどのような戦略を打ち出し、この減速感を乗り越えていくのか、その動向から目が離せません。特に、EV市場での価格競争が激化する中で、シャオミがどのような独自性を打ち出せるかが、今後の成長のカギとなるでしょう。
関連データ
今後の予測
シャオミの今後の動きは、いくつかのシナリオが考えられます。
まず、最も楽観的なシナリオとしては、EV事業が一時的な調整期間を経て、再び成長軌道に乗ることです。EVの販売戦略を再考し、例えばバッテリー技術の差別化や充電インフラへの投資、あるいは自動運転技術のさらなる強化によって、消費者の購買意欲を刺激する可能性があります。また、スマートフォン事業でのメモリー高騰は一時的なものであり、調達先の多様化やコスト削減努力によって収益性が回復する可能性も考えられます。
次に、やや厳しいシナリオとしては、EV事業の競争激化がシャオミの収益を圧迫し続けるケースです。中国EV市場は価格競争が激しく、新興企業が差別化を図るのは容易ではありません。もしシャオミが明確な強みを打ち出せなければ、シェアを伸ばすのが難しくなるかもしれません。また、スマートフォン事業での部品高騰が長期化すれば、製品価格に転嫁せざるを得なくなり、シャオミの強みであるコストパフォーマンスが損なわれるリスクもあります。この場合、研究開発への投資が減速し、技術革新のスピードが落ちる可能性も出てきます。
さらに、長期的な視点で見ると、シャオミがEVとスマートフォン以外の新たな収益源を模索する可能性もあります。例えば、スマートホーム製品やIoTデバイスといった分野での連携を強化し、エコシステム全体での価値提供を目指す戦略です。これにより、単一事業への依存度を下げ、企業としての安定性を高めることができるでしょう。いずれにせよ、シャオミが複数の事業をどのようにバランスさせ、市場の変化に対応していくかが、今後の成長を左右する重要な鍵となります。
ニュースタイムライン
2026年6月14日
北中米W杯の"厳しい戦い"は選手だけじゃない! ベテラン記者が直面した「初の3カ国共催」と「歴史的円安」のキツ~い洗礼 | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
透けるほど薄い内臓を縫う、小児外科医に「少子化の壁」 『赤ちゃんにメスを入れる』松永正訓氏に聞く | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
【マスクvs.ベゾス】空の超高速Wi-Fiを巡る数億ドル巨額投資バトル勃発、勝者は「スターリンク」か「アマゾン・レオ」か | ビジネス | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
「またそうめんか…」を解消!フレンチ巨匠・三國シェフ直伝そうめん3種アレンジ《北海道ご当地グルメ「ラーサラ」も紹介》 | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
トランプの"援護ツイート"が物議を醸すも…アメリカが「3カ国共催」という戦略を選んだ2026年W杯招致の「裏事情」 | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
【世界は金利据え置きへ】イラン戦争100日超で中銀に深まる苦悩、その裏で日銀が「1%利上げ」に踏み切る背景事情 | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
「"豆ご飯用の豆"がない?」関西出身の生活史研究家が東京で気づいた"ご当地食材"の地域差〜47都道府県おいしいもの巡り | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
トゥキディデスと司馬遷が語る世界史の分岐点―覇権国家の興亡と秩序・安定、その歴史観の違いから米中関係を読み解く | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
年2万円切られる? 青切符と自転車の未来、「自転車の社会的費用」をどのように考えるべきか | ビジネス | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
2026年6月14日
香道をテーマにした漫画・アニメを世界へ…二十一世家元がブチ上げるビジョンにビジネス界のキーパーソンも熱視線 | ライフ | 東洋経済オンライン東洋経済オンライン
参考引用
記事AI質問チャット
PREMIUMこの記事についてAIが質問に答えます。背景・要約・影響まで深堀り。
ログインして利用🛡️ 読者ファクトチェック0
読者が投稿し、管理者承認後に表示される事実確認情報
まだ承認済みのファクトチェックはありません。
関連記事

年2万円切られる? 青切符と自転車の未来、「自転車の社会的費用」をどのように考えるべきか | ビジネス | 東洋経済オンライン
2026/6/14

香道をテーマにした漫画・アニメを世界へ…二十一世家元がブチ上げるビジョンにビジネス界のキーパーソンも熱視線 | ライフ | 東洋経済オンライン
2026/6/14

トゥキディデスと司馬遷が語る世界史の分岐点―覇権国家の興亡と秩序・安定、その歴史観の違いから米中関係を読み解く | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン
2026/6/14

「"豆ご飯用の豆"がない?」関西出身の生活史研究家が東京で気づいた"ご当地食材"の地域差〜47都道府県おいしいもの巡り | ライフ | 東洋経済オンライン
2026/6/14

【世界は金利据え置きへ】イラン戦争100日超で中銀に深まる苦悩、その裏で日銀が「1%利上げ」に踏み切る背景事情 | 政治・経済・投資 | 東洋経済オンライン
2026/6/14
こんな記事も読まれています
コメント (0)
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう。
この記事について疑問がありますか?
事実誤認や不適切な内容について通報できます (要ログイン)。
異議申し立て・通報



