
「オールドメディアの仲間割れ」? "テレビ離れ"あおりが過熱化…「20代の7割が見ず」報道がはらむ《ミスリードの正体》 | ライフ | 東洋経済オンライン
ニュース概要
ネットやSNSの普及と共に「テレビ離れ」が叫ばれる昨今。しかし、その報道は本当に"実態"を正確に映しているのでしょうか。NHK調査を元にした各メディアの切り取り方、視聴スタイルの多様化、受信料への不…
解説
最近、「テレビ離れ」という言葉をよく耳にしますよね。特に若い世代はテレビを見ない、という話は、もはや当たり前のように語られています。でも、本当にそうなのでしょうか?
実は、「テレビ離れ」という報道の裏には、ちょっとした“見落とし”や“誤解”があるかもしれません。多くのメディアが、NHKの調査データを引用して「20代の7割がテレビを見ない」といった見出しをつけますが、この数字の解釈には注意が必要です。
まず、NHKの調査は「リアルタイムでテレビ番組を視聴しているか」を尋ねたものです。つまり、テレビという「箱」を持っていなかったり、全くコンテンツに触れていないわけではない、ということ。今は、インターネットを通じて、過去の番組を好きな時に見たり、見逃し配信サービスを利用したり、あるいはYouTubeなどの動画サイトでテレビ番組の切り抜きを楽しんだりする人が増えています。これらは「テレビでリアルタイム視聴」には含まれませんが、間違いなく「テレビコンテンツ」に触れている行為です。
昔は、テレビ番組を見るには、決まった時間にテレビの前に座るしかありませんでした。でも、今はスマホやタブレットで、通勤中や寝る前に、自分の都合の良い時に番組を楽しめます。この視聴スタイルの変化が、「テレビ離れ」という言葉で一括りにされてしまうと、実態を見誤ってしまいます。
もちろん、テレビを「リアルタイムで」見る人が減っているのは事実でしょう。特に、若い世代は生まれた時からインターネットが当たり前にある環境で育ちました。彼らにとって、YouTubeやNetflixのようなオンデマンドサービスは、テレビと同じかそれ以上に身近な存在です。
しかし、テレビ局も手をこまねいているわけではありません。TVerのような見逃し配信サービスを強化したり、人気番組のスピンオフをネットで配信したりと、デジタルシフトを進めています。テレビという「デバイス」ではなく、「コンテンツ」として、どのように人々に届けられるかが勝負の分かれ目になっているのです。
「テレビ離れ」という言葉は、私たちのメディアに対する考え方や、情報との向き合い方を問い直すきっかけになるかもしれません。単なる数字の表面だけでなく、その背景にある人々の行動や技術の変化に目を向けることで、より正確な状況が見えてくるはずです。
関連データ
今後の予測
今後のテレビメディアは、いくつかのシナリオが考えられます。
まず、**「コンテンツ提供者へのシフト」**です。テレビ局は、特定のデバイスに依存せず、質の高い番組制作能力を活かして、TVerやNetflixのようなプラットフォームへコンテンツを提供する側に特化していくでしょう。これにより、若年層を含むより幅広い視聴者層にリーチできるようになります。リアルタイム放送は、ニュースやスポーツの生中継など、速報性や同時性が重視されるジャンルに絞られていくかもしれません。
次に、**「パーソナライズ化の加速」**です。AI技術の進化により、視聴者の興味関心に合わせた番組推薦がより精度高く行われるようになります。従来の「みんなで同じ番組を見る」スタイルから、「自分だけの番組表」が当たり前になるでしょう。テレビ局も視聴データに基づいたコンテンツ開発を強化し、個々のニーズに応える番組作りを進めるはずです。
一方で、**「地域密着型メディアとしての再評価」**も考えられます。全国放送の役割がネットに移行する中で、地域に根差した情報やコミュニティ形成の場としてのテレビの価値が見直される可能性もあります。災害情報や地元のニュースなど、地域住民にとって不可欠な情報源としての役割は、今後も重要性を保ち続けるでしょう。
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参考引用
“「20代の7割が見ず」報道がはらむ《ミスリードの正体》
― 東洋経済オンライン
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