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改革のヒントは松下幸之助 えびの電子、「働く人のブランド化」で生産性向上 (日経トップリーダー)
出典: 日経ビジネス (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
宮崎県のえびの電子工業は二代目社長の積極的な働き方改革で全国的に注目を集める。残業時間の減少や有給取得率の向上に取り組み、しっかり休むことで生産性を高めている。表彰などを通じて知名度が上がり、人材が集まる好循環ができてきた。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
宮崎県の小さな電子部品メーカーが、いま企業経営の教科書に載るような改革を進めています。その中身は、意外とシンプル——社員にしっかり休ませる、ということです。
多くの経営者は「生産性を上げる=働く時間を増やす」と考えがちです。でも、えびの電子工業がやっていることは逆です。残業を減らし、有給休暇をちゃんと取らせることで、むしろ仕事の質が上がり、会社の評判も良くなった。こういう企業の成功事例って、実は日本にはあまり多くありません。
なぜこんなことが起きるのか。それは、疲れた人間は良い仕事ができないという、ごく当たり前の原理に気づいたからです。パソコンだってスマートフォンだって、休止状態から復帰する時の方が反応が良いでしょう。人間の脳も同じです。
この会社がもう一つやっているのが「働く人のブランド化」という考え方です。簡単に言えば、社員一人ひとりが会社の看板になる、という意識です。そのためには、その人が活き活きしていることが大事。疲れ切った社員より、充実している社員の方が、顧客からも信頼されるし、営業成績だって上がります。
これは松下幸之助という日本を代表する経営者が唱えた思想にも通じます。幸之助は「社員は製品である」と言いました。つまり、会社がどんなに良い製品を作っていても、その背景にいる人たちが暗くて疲れていたら、その会社の価値は下がる、ということです。
小さな地方企業だからこそ、このシンプルで大切なことに気づけたのかもしれません。大手企業では、システムが複雑になりすぎて、基本を見失いやすいものです。でもえびの電子工業のような会社の成功が知られるようになれば、人材採用の競争も変わってくるでしょう。これまでは「給料」や「福利厚生」だけで人を集めていた時代から、「この会社で働きたい」という感情が重視される時代へ。
実は、こうした流れは先進国の企業では当たり前になりつつあります。アメリカやヨーロッパの成長企業は、採用サイトで「働く環境の質」を強くアピールしています。日本でもようやく、そういう風潮が広がり始めた。この小さな工場の改革が注目されるのは、その象徴的な出来事なのです。
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参考引用
“二代目社長による働き方改革で全国的に注目を集める小規模メーカー
― 日経ビジネス(日経トップリーダー)
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