
小中高生の"学校外の学習時間"が約2割減、この11年の間に何が起きたのか?「宿題が減ったから」では済まない深刻な事情 | キャリア・教育 | 東洋経済オンライン
ニュース概要(出典記事の要点)
この11年で小中高生の学校外学習時間が約2割減少したーーというベネッセと東大の調査結果が波紋を呼んでいます。いったい何が起きているのでしょうか。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
3行まとめ
- 小中高生の学校外学習時間が11年で約2割減少。
- 「宿題減少」だけでは説明できない深刻な背景。
- 教育格差や将来への不安が影響か。
解説
「最近の子どもたちは勉強しなくなった」なんて言われると、なんだか寂しい気持ちになりますよね。でも、本当にそうなのでしょうか?
ベネッセコーポレーションと東京大学が行った調査によると、この11年間で、小中高生が学校以外で勉強する時間が、なんと約2割も減っているという驚きの結果が出ました。これは、単に「宿題が減ったから」とか「ゲームやスマホに夢中だから」といった、よくある理由だけで片付けられる話ではないようです。
この調査は、子どもの学習習慣や家庭環境の変化を長年見つめてきた専門家たちが、その背景にある「深刻な事情」を探ろうとしたものです。学校外での学習時間というのは、塾や習い事、自宅での自主学習など、学校の授業以外で学びに費やす時間のこと。これが減っているということは、子どもたちが学力向上や将来の準備のために、どれだけ時間を割いているかに変化があった、ということになります。
では、いったい何が起きているのでしょうか?
一つの見方として、教育格差の広がりが影響している可能性が考えられます。経済的な理由で塾に通わせることが難しくなった家庭や、そもそも「学校外で勉強させる必要はない」と考える家庭が増えたのかもしれません。また、将来の進路や就職に対する漠然とした不安から、「頑張っても報われないのでは?」と感じてしまい、学習意欲が低下しているという声も聞かれます。
さらに、コロナ禍を経て、オンライン学習が普及したことも関係しているかもしれません。オンライン学習は、時間や場所を選ばずに学べるメリットがある一方で、対面での指導や友達との切磋琢磨といった、学校外学習で得られる「学びの質」や「モチベーションの維持」という点では、異なる側面も持っています。
そして、そもそも「学習時間」の捉え方自体も変化している可能性があります。昔のように「机に向かってひたすら問題を解く」というスタイルだけが勉強ではない、という価値観の広がりも、この数字に影響を与えているのかもしれません。例えば、読書や体験学習、あるいはプログラミングなど、多様な学びの形が生まれている中で、従来の「学習時間」という枠組みでは測りきれない活動が増えている、という見方もできます。
いずれにせよ、この「学校外学習時間の減少」という数字は、子どもたちの学びや成長の機会、そして将来の可能性にどのような影響を与えるのか、私たち大人が真剣に考えなければならないサインと言えるでしょう。単なる時間の問題ではなく、教育のあり方や社会全体の価値観の変化までをも映し出しているのかもしれません。
関連データ
ニュースタイムライン
参考引用
“小中高生の学校外学習時間、約2割減
― 東洋経済オンライン
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