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business2026/6/15 6:00:00
なぜ浪人生「前年比6336人」も増加?"総合型選抜の拡大が原因"はミスリード【早慶MARCHの一般選抜率は約6割】 | キャリア・教育 | 東洋経済オンライン

なぜ浪人生「前年比6336人」も増加?"総合型選抜の拡大が原因"はミスリード【早慶MARCHの一般選抜率は約6割】 | キャリア・教育 | 東洋経済オンライン

出典: 東洋経済オンライン (原典を開く)

ニュース概要

大学受験の現場で浪人生が増加しています。25年度には6万4974人と過去最少を更新したばかりでしたが、26年度は前年比6336人増の7万1310人となりました。少子化で私立大学の6割が定員割れに頭を…

解説

最近、大学受験を控えた高校生やその保護者の間で、「浪人生が増えているらしい」という話が話題になっています。実際に、2026年度の浪人生の数は、前の年と比べて6336人も増え、合計で7万1310人になったと報じられました。これは、少子化が進み、大学の定員割れが問題になる中で、少し意外な数字かもしれませんね。

「浪人生が増えたのは、推薦入試のような『総合型選抜』が増えたせいだ」という見方もよく耳にします。総合型選抜は、学力テストだけでなく、面接や小論文、高校での活動実績など、多角的に受験生を評価する入試方法です。確かに、この方法が広がることで、一般入試で合格を狙っていた受験生が「もう一年頑張ろう」と考えるケースもあるかもしれません。しかし、今回の増加の背景には、もっと複雑な事情がありそうです。

ニュース記事によると、早稲田大学や慶應義塾大学、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)といった人気大学では、今でも一般選抜で入学する学生が約6割を占めています。つまり、これらの大学を目指す多くの受験生は、依然として学力試験での合格を目標にしているわけです。もし総合型選抜が原因で浪人生が増えたとすれば、一般選抜の枠が大幅に減っているはずですが、実態はそうなっていません。

では、浪人生が増えた本当の理由はどこにあるのでしょうか。考えられるのは、まず「大学へのこだわり」が強くなっていることです。行きたい大学や学部への希望が明確な学生ほど、一度の受験で諦めずに、納得のいく結果が出るまで挑戦しようとする傾向があります。特に、難関大学や人気学部の倍率は高く、現役で合格するのは容易ではありません。そのため、実力はあるのに惜しくも不合格だった学生が、もう一年準備をして再挑戦する道を選ぶケースが増えているのでしょう。

また、大学受験を取り巻く環境の変化も影響しているかもしれません。少子化で大学全体の定員は増えていますが、人気のある大学や学部への集中は依然として高いです。これにより、いわゆる「Fランク大学」と呼ばれる大学では定員割れが深刻化する一方で、上位校の競争は激しくなるという二極化が進んでいます。受験生が「どうせなら良い大学に行きたい」と考えるのは自然なことですし、その結果として浪人を選択する人が増えるのは、ある意味で合理的な判断とも言えるでしょう。

今回の浪人生増加は、単に特定の入試制度のせいにするのではなく、受験生一人ひとりの「学びたい」という意欲や、大学選択における価値観の変化、そして大学間の格差といった、より深い社会構造の問題を映し出しているのかもしれません。

関連データ

2026年度の浪人生数
7万1310人
出典:東洋経済オンライン
前年比の増加数
6336人
出典:東洋経済オンライン
2025年度の浪人生数
6万4974人(過去最少を更新)
出典:東洋経済オンライン
早慶MARCHの一般選抜率
約6割
出典:東洋経済オンライン
私立大学の定員割れ割合
約6割
出典:東洋経済オンライン

今後の予測

今後の大学受験市場では、いくつかのシナリオが考えられます。

まず一つは、「難関大学志向の継続と浪人数の高止まり」です。もし受験生が引き続き特定の人気大学や学部へのこだわりを強く持ち続けるなら、現役での合格が難しい状況は変わらず、浪人を選択する学生の数は高止まりする可能性があります。大学側も、優秀な学生を確保するために、一般選抜の枠を大きく減らすことはしないでしょう。この場合、浪人対策のための予備校や学習塾の需要は安定的に続くかもしれません。

次に、「入試制度のさらなる多様化」です。総合型選抜や学校推薦型選抜がさらに拡大し、学力試験以外の多様な評価基準が重視されるようになれば、現役合格のチャンスが増えることで、浪人を選択する学生が減少する可能性もあります。ただし、この場合でも、上位校への集中は続くため、新たな形の競争が生まれるかもしれません。例えば、高校での活動実績やプレゼンテーション能力を高めるための教育サービスが注目されるでしょう。

最後に、「大学間の格差の拡大と地方大学の生き残り戦略」です。少子化がさらに進む中で、定員割れに苦しむ地方の私立大学は、生き残りをかけてより積極的な学生募集戦略を採る必要があります。特定の専門分野に特化したり、地元企業との連携を強化したりするなど、独自の魅力を打ち出すことで、浪人してまで都市部の大学を目指さない学生の受け皿となる可能性も考えられます。これにより、大学進学の選択肢が多様化し、浪人の選択肢自体が減少するかもしれません。

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    東洋経済オンライン

参考引用

浪人生は前年比6336人増の7万1310人

東洋経済オンライン

早慶MARCHの一般選抜率は約6割

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