
日本通運、阪急阪神EX、三菱倉庫も...「20~25%値上げ」が相次ぐ物流コストとは?政府方針が後押し - 物流専門紙カーゴニュース発
ニュース概要
通関業務料金の値上げの機運が高まっている。2025年末以降、大手物流会社を中心に、20~25%程度の引き上げ幅で価格改定を打ち出す企業が増えてきた。新たな総合物流施策大綱に「労務費等のコストを通関業務料金へ適切に転嫁」との記載が盛り込まれたこと、日本通関業連合会が荷主と通関業者との不適正取引について報告できる「目安箱」を設置したことも、価格交渉に追い風となる。
解説
最近、「通関業務」という、普段あまり耳にしないサービスの値上げの話題が持ち上がっています。日本通運や阪急阪神EX、三菱倉庫といった大きな物流会社が、2025年末頃から20%から25%もの値上げを検討しているというニュース、皆さんの生活にも実は大きく関わってくる話なんです。
「通関業務」とは、簡単に言うと、海外からモノを輸入したり、海外へモノを輸出したりする際に、税関に対して必要な書類を作成したり、手続きを代行したりする仕事のことです。私たちが普段お店で買っている輸入品、例えば海外ブランドの服やスマートフォン、スーパーに並ぶ外国産の食品などが、スムーズに日本に届くのは、この通関業務があるからなんですね。もしこの手続きが滞れば、商品が届くのが遅れたり、余計な費用がかかったりして、最終的には私たちの手元に届く商品の価格に影響が出てしまうかもしれません。
なぜ今、この通関業務の料金が上がるのでしょうか?一番の理由は、「人件費」の上昇です。物流業界全体で人手不足が深刻化しており、通関業務を担う専門家も例外ではありません。彼らの賃金を上げないと、質の高いサービスを維持することが難しくなってしまいます。さらに、通関業務は専門知識が必要で、書類作成一つとっても非常に複雑です。この専門性に見合った対価が支払われるべきだという考え方が強まっているんです。
政府もこの動きを後押ししています。新しく作られた「総合物流施策大綱」という政府の方針の中に、「人件費などのコストを適切に通関業務料金に転嫁すべきだ」という内容が盛り込まれました。これは、物流企業がコストを理由に値上げを交渉しやすくなる、いわば「お墨付き」のようなものです。また、日本通関業連合会という業界団体が、荷主(商品を運んでもらう側)と通関業者(手続きを代行する側)の間で、不当な取引がないかを報告できる「目安箱」を設けたことも、適正な価格交渉を促す要因となっています。
これまでは、多くの物流会社が「値上げしたいけれど、荷主との関係もあるし…」と二の足を踏むことが多かったようです。しかし、政府の方針や業界団体の動きが、この状況を変えようとしています。最終的に、この値上げが私たちの生活にどう影響するか、引き続き注目していく必要があります。
関連データ
今後の予測
今回の通関業務料金の値上げは、いくつかのシナリオが考えられます。
**シナリオ1:緩やかな価格転嫁とサービス維持** 政府の後押しもあり、多くの物流会社が段階的に値上げを実施し、その分を人件費やシステム投資に回すことで、通関業務の質が維持・向上されるでしょう。最終的に、輸入品の小売価格にわずかな上昇が見られるかもしれませんが、サプライチェーン全体の安定には寄与します。消費者は、多少の値上げを受け入れつつも、安定した商品供給を享受できる形です。
**シナario2:荷主側のコスト削減圧力と効率化の加速** 値上げを受け入れたくない荷主(メーカーや小売業者)は、通関業務を自社で行う、あるいはより効率的な通関業者を探す動きを強める可能性があります。これにより、通関業務の自動化やデジタル化が加速し、長期的にはコスト削減に繋がるかもしれません。しかし、短期的な混乱や、中小規模の通関業者の淘汰も起こりうるでしょう。
**シナリオ3:価格交渉の難航とサプライチェーンの一時的な混乱** 一部の荷主が値上げに強く反発し、価格交渉が長期化する可能性も否定できません。その結果、通関業務が滞り、特定の輸入品の供給に遅延が生じるなど、一時的なサプライチェーンの混乱が発生するかもしれません。これは最終的に消費者の選択肢の減少や価格上昇という形で表れる可能性があります。政府や業界団体が、公正な価格転嫁をいかに促すかが鍵となるでしょう。
ニュースタイムライン
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参考引用
“「20~25%値上げ」が相次ぐ物流コストとは?
― ダイヤモンド・オンライン
“政府方針が後押し
― ダイヤモンド・オンライン
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