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「ゾンビ」化するユニコーン 出資してきたVCは苦境に (世界鳥瞰)
出典: 日経ビジネス (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
企業価値10億ドル超と評価された未上場企業(ユニコーン)の多くが評価額を下げ、「ゾンビ」化している。金利上昇で投資家の目がベンチャーから離れ、ユニコーンに出資してきたVCは苦境に陥っている。上場も売却も見込み薄で、失われる評価額は1兆ドルに達するとの試算もある。VCは新たな道を模…
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
かつて「ユニコーン」と呼ばれ、輝かしい未来を約束されたような存在だった未上場企業。その価値は10億ドル(約1500億円)以上と評価され、多くの投資家から熱い視線を集めていました。しかし今、その多くが「ゾンビ」のように、かつての勢いを失い、さまよっているというのです。
なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。背景には、世界的な金利の上昇があります。金利が上がると、お金を借りるコストが高くなりますよね。そうなると、投資家がお金をどこに投じるか、もっと慎重になります。リスクの高い新しい会社(ベンチャー企業)に大胆にお金を出すよりも、安全な国債などに投資した方が確実だと考える人が増えるのです。
ユニコーン企業に期待を寄せて投資してきた、いわゆるVC(ベンチャーキャピタル)と呼ばれる投資会社たちも、この変化のあおりを受けて苦境に立たされています。ユニコーン企業が上場して、その株式を売却して利益を得るという、VCがよく取る道が、今は見通しが立たなくなっています。売却したくても買い手が見つからなかったり、そもそも上場できるほど業績が伸びなかったりするケースが増えているのです。
その結果、ユニコーン企業たちの評価額はどんどん下がっています。試算によると、失われる評価額はなんと1兆ドル(約150兆円)にも達すると言われています。これは、かつて「すごい企業」として期待されていたものが、その価値を大きく失ってしまったことを意味します。まるで、輝きを失った宝石のようです。
VCたちは、この変化に対応するために、新しい投資の形や、ユニコーン企業を復活させるための方法を必死に模索しています。これまでとは違う、新しい「稼ぎ方」を見つけなければ、彼ら自身も生き残ることが難しくなってきているのです。この状況は、私たちがお金や投資について考える上でも、大きな教訓を与えてくれます。
関連データ
今後の予測
ユニコーン企業の「ゾンビ化」は、今後も続くと考えられます。金利上昇の流れがすぐには変わらない場合、VCからの新規投資はさらに減少し、既存のユニコーン企業は資金繰りに窮する可能性が高いでしょう。上場やM&A(企業買収)による出口戦略が困難な状況が続けば、評価額のさらなる下落や、一部企業の倒産も避けられないかもしれません。
一方で、VCは新たな投資先やビジネスモデルを模索するでしょう。例えば、より成熟した段階の企業への投資や、収益性の高い事業への集中、あるいはユニコーン企業を再生させるための専門ファンドの設立などが考えられます。また、一部のユニコーン企業は、厳しい環境下でも生き残りをかけて事業構造を抜本的に見直し、新たな価値を創造していく可能性もあります。市場全体としては、過熱していたベンチャー投資が落ち着き、より堅実で持続可能な成長を目指す企業が評価される時代へと移行していくかもしれません。
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参考引用
“ユニコーン企業は「ゾンビ」化
― 日経ビジネス
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