
中国版「就職氷河期世代」の膨張、突出する若年層の高失業率が成長停滞長期化の大きなリスクに - Diamond マーケットラボ
ニュース概要
中国では16~24歳、25~29歳の若年層の失業率が突出、構造問題化する。25~29歳の失業率は3月に7.7%と統計開始以来の高率となり10代からの無職や非正規雇用の状況が長期化している可能性が高い。住宅実需などのボリューム層の一歩手前の年齢層でもあり、“中国版就職氷河期世代”が中国経済成長の足かせになる可能性がある。
解説
最近、中国の若い世代の失業率が、ちょっと心配な水準にまで上がっているというニュースが報じられました。特に、16歳から29歳までの若者たちの間で、なかなか仕事が見つからない状況が続いているようです。これは、ただの一時的な問題ではなく、中国経済の将来にとって大きな課題となるかもしれません。
具体的に見てみると、25歳から29歳の年齢層の失業率が、今年3月には7.7%に達し、これは過去に例のない高い数字です。日本でもかつて「就職氷河期」という時代がありましたが、中国でもそれに似た状況が起きている、と考えることができますね。この世代の人たちが、学生時代を終えてもなかなか正社員の仕事に就けず、アルバイトや非正規の仕事で食いつないでいるケースが増えている可能性があります。
なぜこのような状況になっているのでしょうか。主な理由としては、中国経済全体の成長スピードが以前ほどではなくなっていることが挙げられます。かつては工場をたくさん作ったり、インフラを整備したりすることで、多くの雇用が生まれました。しかし、そうした「量が伸びる」成長から、今は「質を高める」成長へと転換しようとしています。この転換期に、新しい産業が十分な雇用を生み出せていないことや、一方で大学を卒業する学生の数が非常に多いことも影響しているでしょう。
若者が安定した仕事に就けないと、様々な問題が起こり始めます。例えば、結婚して家庭を持つことへの不安から、晩婚化や少子化が進むかもしれません。また、住宅を購入する意欲も低下し、不動産市場にも影響が出る可能性があります。消費が伸び悩み、経済全体が活力を失うことにもつながりかねません。中国政府もこの状況を看過できないはずで、何らかの対策を打ち出す必要に迫られていると考えられます。
この問題は、中国国内だけの話ではありません。中国は世界の工場であり、巨大な消費市場でもあります。中国の経済が停滞すれば、世界の経済にも少なからず影響が出てくるでしょう。私たち日本人にとっても、決して他人事ではない、注目すべき動向と言えるでしょう。
関連データ
今後の予測
中国の若年層の失業率が高い状態が続けば、いくつかのシナリオが考えられます。
まず、最も懸念されるのは、この状況が長期化し、消費活動の低迷や社会不安の増大につながるシナリオです。安定した職に就けない若者層が増えれば、住宅購入や結婚への意欲が低下し、国内消費の減速を招く可能性があります。これは、中国経済全体の成長率をさらに押し下げる要因となりかねません。また、政府への不満が高まり、社会的な不安定要素が増すことも考えられます。
次に考えられるのは、政府が大規模な雇用創出策や再教育プログラムを導入し、状況の改善を図るシナリオです。例えば、スタートアップ企業への優遇措置を強化したり、職業訓練を拡充したりすることで、若者のスキルアップと就職支援を進めるかもしれません。これにより、一時的に失業率が改善する可能性はありますが、根本的な経済構造の変化が伴わない限り、持続的な解決にはならないかもしれません。
もう一つのシナリオとして、若者たちが自ら起業したり、海外での就職を模索したりするなど、新たな働き方や生き方を模索する動きが加速する可能性も考えられます。政府の支援が限定的であれば、若者たちは既存の枠にとらわれず、自分たちで道を切り開こうとするでしょう。これは、社会の多様性を生み出す一方で、既存の産業構造とのミスマッチをさらに深める可能性も秘めています。
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参考引用
“突出する若年層の高失業率が成長停滞長期化の大きなリスクに
― ダイヤモンド・オンライン
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