News in Focus
business2026/6/26 0:00:00
東南アジア一本足はもう限界 人材確保に7000ドルの壁 開拓の波はインドに到達 (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

東南アジア一本足はもう限界 人材確保に7000ドルの壁 開拓の波はインドに到達 (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

出典: 日経ビジネス (原典を開く)

ニュース概要

中国を経て、東南アジアへ。日本企業は人材を求めアジアをさまよう。「7000ドルの壁」に押し出され、開拓の動きはついにインドへ到達した。人的資本経営を磨き争奪戦を勝ち抜けるか。「金の卵」争奪戦が始まる。

解説

日本の企業が、働く人、つまり「人材」を海外で探す旅は、まるで宝探しのようです。昔は中国が中心でしたが、今は東南アジアへと場所を移しています。でも、そこでも「7000ドル」という、ある種の「壁」にぶつかっているという話なんです。

この「7000ドル」というのは、一体何なのでしょうか。これは、ある国で働く外国人が、平均してどれくらいの給料をもらっているか、という目安のようなものです。もし日本企業が、その国の人材を日本に連れてきて働いてもらう場合、その人の給料に加えて、ビザの取得や住む場所の準備など、さまざまなコストがかかります。もし、その人材が母国で7000ドルくらいの給料をもらっているとすると、日本に来てもそれ以上の給料や待遇を期待するでしょう。しかし、日本企業が提示できる条件がそれに見合わないと、人材は来てくれない、あるいはすぐに辞めてしまう。これが「7000ドルの壁」と言われている状況なんです。

東南アジアでも、経済が発展してきて、現地で働く人たちの給料も上がってきています。そうなると、日本が提示できる条件との差が開きすぎて、以前のようにスムーズに人材が集まらなくなってきている、というわけです。いわば、宝探しの場所がだんだん厳しくなってきた、というイメージですね。

そこで、企業は次の「宝の山」を求めて、今度はインドに目を向けています。インドも人口が多く、優秀な人材がたくさんいると考えられています。しかし、インドもまた、これから経済が発展していく国です。将来的に、東南アジアと同じような「7000ドルの壁」に直面する可能性は十分にあります。

これからの日本企業にとって、海外から優秀な人材を確保し続けるためには、単に「人手が足りないから」という理由だけでなく、もっと戦略的に動く必要があります。それは、人材一人ひとりの能力や経験を最大限に活かし、育てていく「人的資本経営」という考え方です。まるで、金の卵を産むニワトリを大切に育てるように、人材を育て、その能力を最大限に引き出すことで、企業は競争に勝つことができる、というわけです。まさに、「金の卵」の争奪戦が、これから本格化していくと言えるでしょう。

今後の予測

東南アジアでの「7000ドルの壁」は、今後さらに高まる可能性があります。現地の経済成長が続けば、平均賃金は上昇し、日本が提示できる条件との乖離が広がるでしょう。これにより、東南アジアからの人材確保はますます困難になることが予想されます。

インドへの開拓は、新たな可能性を秘めていますが、こちらも同様の課題に直面する可能性があります。インドも経済発展が進めば、国内での人材獲得競争が激化し、優秀な人材の単価が上昇するかもしれません。そうなると、日本企業はインドでも「壁」にぶつかることになるでしょう。

こうした状況を踏まえ、日本企業は「人材獲得」から「人材育成・定着」へと戦略をシフトさせる必要があります。単に海外から人を連れてくるだけでなく、日本国内で多様な人材が活躍できる環境を整備すること、そして、海外で活躍する人材を継続的に支援していく仕組みづくりが重要になります。また、AIやロボットなどの技術を活用し、人手に頼る部分を減らしていくことも、長期的な解決策として考えられます。企業は、これらの複数のアプローチを組み合わせ、変化する状況に柔軟に対応していくことが求められるでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月9日

    失敗しない文化変革 経営と現場を分断する3つの壁を乗り越えよ (人的資本経営のキホン)

    日経ビジネス

  2. 2026年6月25日

    すかいらーく、JR東日本……確保・育成に工夫 外国人材を引き付ける 鍵は人的資本経営にあり (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  3. 2026年6月25日

    造船、医療、畜産に介護…… 在留1000万人の足音「 日本人ゼロ」職場の現実 (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  4. 2026年6月25日

    受け入れ政策の大転換 「責任ある積極活用」へ 東急バスとヤマトの挑戦 (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  5. 2026年6月25日

    移民流入の増加で混乱、不満高まる欧州 「合法移民」も選別、スイスでは国民投票も (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  6. 2026年6月25日

    技能実習生の失踪、責任の一端は企業に 「上から目線」の姿勢と決別せよ (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

  7. 2026年6月25日

    日本総合研究所の高橋進チェアマン・エメリタス 「なし崩し的受け入れ」からの転換は必須 (「外国人材」資本経営 在留1000万人時代への覚悟)

    日経ビジネス

参考引用

「7000ドルの壁」に押し出され

日経ビジネス
🤖

記事AI質問チャット

PREMIUM

この記事についてAIが質問に答えます。背景・要約・影響まで深堀り。

ログインして利用

🛡️ 読者ファクトチェック0

読者が投稿し、管理者承認後に表示される事実確認情報

まだ承認済みのファクトチェックはありません。

ファクトチェックを投稿するには ログイン が必要です

このトピックをもっと読む

関連記事

こんな記事も読まれています

コメント (0)

コメント投稿にはログインが必要です。

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみましょう。

この記事について疑問がありますか?

事実誤認や不適切な内容について通報できます (要ログイン)。

異議申し立て・通報