
テラ・クライシス:南鳥島に「謎だらけ」の塊 資源大国へ急ぐか、次世代への責任か
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
日本の近海にレアメタル(希少金属)などを含む鉱物資源が豊富に存在していることが近年の調査で分かってきた。「資源大国」への道に期待が高まる中、海洋分野で国内最大の民間助成機関の日本財団は、あえて「立ち止まる」方針を内部で決めた。なぜか。海野光行・常務理事に聞く。【聞き手・荒木涼子、…
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
日本の海の底には、実はキラキラ輝く宝物がたくさん眠っていることが、最近の調査でわかってきました。レアメタルと呼ばれる、スマホや電気自動車(EV)を作るのに欠かせない貴重な金属がたくさん見つかっているんです。この発見を受けて、「日本も資源大国になれるかも!」と期待する声が高まっています。
でも、ここでちょっと立ち止まって考えてみよう、という動きがあります。国内の海に関する活動を応援する大きな組織、「日本財団」が、あえて「今は開発を急がない」という方針を決めたのです。一体なぜなのでしょうか?
この方針を決めた日本財団の海野光行常務理事は、その理由をこう語っています。海の底に眠る資源は、私たち人間がすぐに全部採ってしまうと、海の生き物たちや、未来の世代が使う分までなくなってしまうかもしれない、という懸念があるからです。まるで、お菓子を独り占めすると、後で食べたい人が食べられなくなってしまうのと同じようなことですね。
確かに、レアメタルは今の私たちの生活を豊かにしてくれる大切なものです。でも、海の環境はとてもデリケート。一度壊れてしまうと、元に戻すのはとても難しいのです。だからこそ、日本財団は「焦って採るのではなく、まずは海のことをもっとよく知り、どうすれば環境を守りながら資源を利用できるのか、じっくり考える時間が必要だ」と考えているようです。
「資源大国」になるという夢も大切ですが、それ以上に、美しい海を未来に残していく責任も、私たちにはあるのかもしれません。この「立ち止まって考える」という姿勢は、これからの日本の資源開発にとって、とても重要な意味を持つのではないでしょうか。
今後の予測
今後、日本財団の方針がどのように影響していくのか、いくつかの見方が考えられます。一つは、この「立ち止まる」という方針が、他の企業や政府の動きにも影響を与え、より慎重な資源開発へと舵を切るきっかけになるというシナリオです。環境への配慮を最優先する国際的な流れにも沿うため、日本の環境技術への注目が高まる可能性もあります。
一方で、資源開発を待ち望む声も根強くあります。もし、環境への影響を最小限に抑えつつ、効率的に資源を採掘する技術が開発されれば、日本財団の方針とは別に、開発が急速に進む可能性も否定できません。その場合、資源の安定供給というメリットと、環境破壊のリスクというデメリットの間で、社会的な議論がさらに活発になるでしょう。
また、日本財団が「立ち止まる」ことで、他の国が先に資源開発を進めてしまう、という懸念も出てくるかもしれません。そうなると、日本が資源大国になるチャンスを逃してしまう可能性も考えられます。いずれにしても、海の資源開発は、経済的な利益と、未来世代への責任という、二つの大きな課題を両立させなければならない、難しい舵取りを迫られることになるでしょう。
ニュースタイムライン
2026年6月11日
テラ・クライシス:「大国間競争の舞台にするな」 島国ツバル首相の地政学的視点毎日新聞
2026年6月28日
テラ・クライシス:海底に眠るレアメタル 商業開発前夜、「怖さ」感じて一時停止に毎日新聞
参考引用
“「立ち止まる」方針を内部で決めた
― 毎日新聞
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