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business2026/6/10 6:02:10
GM、AIデータセンター・蓄電池事業拡大へ新バッテリー化学物質を検討

画像: Pixabay

GM、AIデータセンター・蓄電池事業拡大へ新バッテリー化学物質を検討

出典: CNBC Business (原典を開く)

ニュース概要

GMは、エネルギー貯蔵とデータセンターの成長予測、次世代ナトリウムイオン電池の開発を事業機会として捉え、その取り組みを拡大しています。

解説

自動車メーカーとして知られるGMが、電気自動車(EV)のバッテリー技術を応用し、新たな事業分野への進出を加速させています。そのターゲットは、データセンター向けの蓄電池事業と、次世代バッテリーの開発です。

近年、人工知能(AI)の急速な発展により、AIを動かすためのデータセンターの需要が爆発的に増えています。データセンターは膨大な量の電力を消費するため、安定した電力供給と、災害時などに備える蓄電池システムが不可欠です。ここにGMは、EV開発で培ったバッテリー技術を活かせる大きなビジネスチャンスを見出しています。EVのバッテリーは、短い時間で多くの電力を供給・貯蔵できる能力が求められますが、これはデータセンターが求める性能と共通する部分が多いのです。

また、GMは「ナトリウムイオン電池」という次世代バッテリーの開発にも力を入れています。現在、EVの主流はリチウムイオン電池ですが、リチウムは特定の地域に偏在しており、価格変動のリスクや供給の制約が課題となっています。これに対し、ナトリウムは海水など地球上に豊富に存在するため、より安価で安定した供給が期待できます。ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池に比べてエネルギー密度(単位体積あたりの貯蔵量)ではまだ劣るものの、安全性やコスト面で優位性があり、特に大型の定置用蓄電池として、データセンターや再生可能エネルギーの貯蔵システムでの活用が期待されています。

GMがこのような動きを見せる背景には、単にEVを製造・販売するだけでなく、その基盤となるバッテリー技術を多角的に活用し、新たな収益源を確保しようとする戦略があります。自動車産業は「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」と呼ばれる大変革期にあり、単なるハードウェアの提供にとどまらない、より広範なエネルギーソリューションやサービスへの転換が求められています。GMのこの取り組みは、自動車メーカーが未来のエネルギーインフラを支える重要なプレーヤーへと進化していく可能性を示唆していると言えるでしょう。これは、私たちの生活を支える電力供給の安定化や、再生可能エネルギーの普及にも貢献する、重要な動きとして注目されています。

関連データ

世界のデータセンター電力消費量
2022年時点で世界の電力消費量の約1〜1.5%を占め、2030年には2倍以上になると予測されている。
出典:国際エネルギー機関(IEA)
定置型蓄電池の世界市場規模
2023年の約400億ドルから、2030年には約2000億ドルに成長すると予測。
出典:BloombergNEF
リチウム価格の変動
2020年から2022年にかけて約10倍に高騰後、2023年には急落するなど、価格変動が大きい。
出典:各市場データ
ナトリウムの地球上での存在量
地殻中に約2.36%、海水中に約1.08%と豊富に存在。
出典:国立研究開発法人 産業技術総合研究所

今後の予測

GMの今回の取り組みは、複数のシナリオが考えられます。

**シナリオ1:バッテリー事業が新たな収益の柱に成長** GMがEVで培ったバッテリー技術をデータセンター向けに最適化し、さらにナトリウムイオン電池の実用化に成功すれば、自動車事業に次ぐ新たな収益の柱となる可能性があります。特に、AIの発展によるデータセンター需要の拡大は確実視されており、安定した電力供給を求める企業にとってGMのソリューションは魅力的な選択肢となるでしょう。これにより、GMは単なる自動車メーカーから、総合エネルギーソリューションプロバイダーへと変貌を遂げるかもしれません。

**シナリオ2:技術競争の激化による事業再編** データセンター向け蓄電池市場や次世代バッテリー開発には、既存の電池メーカーやIT企業、電力会社など、多くのプレイヤーが参入しており、競争は激化しています。GMがこの競争の中で優位性を保つには、技術開発のスピードとコスト競争力が重要となります。もし開発が遅れたり、他社に先行を許したりすれば、事業規模が限定的になったり、他社との提携や事業売却といった再編の動きに繋がる可能性も考えられます。

**シナリオ3:自動車産業全体の変革の加速** GMのこの動きは、他の自動車メーカーにも影響を与え、自社のコア技術を多角的に活用する動きが加速する可能性があります。EV化の進展により、バッテリー技術は自動車産業の核となりつつあり、その技術を自動車以外の分野に応用することで、新たな産業構造が生まれるかもしれません。これは、自動車産業が単なる製造業から、エネルギーやITといった分野と融合する、より広範なエコシステムへと進化していく未来を示唆しています。

ニュースタイムライン

  1. 2026年5月29日

    データセンターなどの火災リスクに対応する「窒素消火設備」を2026年6月より新たに販売開始

    PR TIMES

  2. 2026年5月30日

    移動する大画面。amadanaデザインのバッテリー内蔵スマートディスプレイ「DA10(27型)」「DA20(31.5型・4K)」が楽天市場『Show !t』に新登場!

    PR TIMES

  3. 2026年5月31日

    家庭用バッテリー革命が電気代と世界を変える可能性

    The Guardian Business

  4. 2026年5月31日

    【COMPUTEX】マッキンゼーが警告した「AIデータセンター拡大における4つの懸念」…ある問題が年間8億ドルの「推論機会ロス」に

    Business Insider Japan

  5. 2026年6月1日

    巨大AIデータセンターへの反感:ユタ州知事がDCに関する規則を強化

    Business Insider Japan

  6. 2026年6月3日

    州最大規模のデータセンター計画がとん挫…建設ラッシュを牽引する都市が「禁止令」可決

    Business Insider Japan

  7. 2026年6月3日

    【株価急上昇】ソフトバンクG「時価総額首位」の背景/フィジカルAI、半導体、データセンター「AI総賭け」の現在地/利益5兆円に「オープンAI」の“大貢献”/さらなる業績の拡大余地は? | ビジネス | 東洋経済オンライン

    東洋経済オンライン

  8. 2026年6月5日

    OPPOのスマホ「Find X9」レビュー:カメラとバッテリーもちが光る、日常で使いやすいハイエンド機

    Business Insider Japan

  9. 2026年6月10日

    マイクロソフトCEO、データセンター反対運動激化で弁明…「1日にレストラン1店舗分の水しか使わない」

    Business Insider Japan

  10. 2026年6月11日

    スペースXの「超巨大」半導体製造プロジェクトに住民反発…「反AI」の波が、データセンター以外にも広がり始めた

    Business Insider Japan

参考引用

新しいバッテリー化学物質は、エネルギー貯蔵とデータセンター事業の成長を支援する。

CNBC Business
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