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テラ・クライシス:石油危機に対処 田中角栄氏の95歳元秘書官が語る中東依存の理由
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
ホルムズ海峡の事実上の封鎖による原油調達の難航を、50年あまり前の危機と重ねた人がいる。 エネルギー政策を担当する旧通商産業省の事務次官を務め、1973~74年の第1次石油危機の時には田中角栄元首相の秘書官として政府の中枢で対応に当たった小長啓一さん(95)だ。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
ホルムズ海峡の封鎖という言葉が久しぶりにニュースに登場した。中東からの原油輸送路が危ぶまれるたびに、日本は戦々恐々とする。その理由を理解するには、1973年の第1次石油危機まで遡る必要がある。
当時、通商産業省(現・経済産業省)の事務次官として危機対応の最前線にいた小長啓一さんは、今年95歳。半世紀以上前の経験を今の状況と重ねて見ているという。あの時代、OPEC(石油輸出国機構)の決定で原油の供給が突然絞られ、日本の経済が揺らいだ。トイレットペーパーが店から消えるパニックまで起きた。
日本がなぜ中東に依存し続けるのか。簡単に言えば、選択肢がなかったからだ。1970年代、日本は高度経済成長を遂行するために膨大なエネルギーが必要だった。国内で石油を産出できず、安定供給できる代替エネルギー技術も未成熟だった時代。中東の油田に頼るしかなかったのである。
半世紀が経った今はどうか。原発は戦後最大級の安全基準強化により再稼働が進まず、再生可能エネルギーは導入が進んでいるとはいえ、まだ全体の2割程度。結果として、日本は今なお中東からの原油輸入に依存している。構造的な問題は実は解決されていないのだ。
小長さんのような高齢の証言者の言葉が重みを持つのは、歴史が繰り返される可能性があるからだろう。危機は忘れた頃にやってくる。その時に「あの時から何も学ばなかった」と後悔する前に、今できることは何か。エネルギーポートフォリオの多様化、産油国との関係構築、さらには国内の省エネルギー・エネルギー転換への本腰入れ。すべてが急務である。
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参考引用
“ホルムズ海峡の事実上の封鎖による原油調達の難航
― 毎日新聞
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