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CATL、新ナトリウム技術を用いたバッテリー貯蔵システムを発表
ニュース概要
Contemporary Amperex Technology Co. Ltd.(CATL)は、新しいナトリウムイオン電池を用いたエネルギー貯蔵システムを発表しました。中国国内での出荷を9月に開始する予定です。
解説
皆さんは、電気自動車(EV)のバッテリーといえば、リチウムイオン電池を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は今、このリチウムイオン電池に取って代わるかもしれない、新しい電池の技術が登場しています。それが、今回ご紹介する「ナトリウムイオン電池」です。この新しい電池技術を使って、エネルギーを蓄えるためのシステムを発表したのが、世界的なバッテリーメーカーであるCATL(コンテンポラリー・アンペア・テクノロジー)という会社です。CATLは中国の企業で、すでにEV用バッテリーの分野では世界トップクラスのシェアを誇っています。
今回発表されたのは、このナトリウムイオン電池を使った「エネルギー貯蔵システム」です。これは、発電所で作られた電気や、太陽光パネルなどで発電した電気を、使いたい時に使えるように蓄えておくための設備のこと。例えば、日中にたくさん発電した太陽光を、夜間に使うために貯めておく、といった使い方ができます。これまで、このようなエネルギー貯蔵にはリチウムイオン電池が使われることが多かったのですが、リチウムは地球上にそれほど多く存在せず、価格も変動しやすいという課題がありました。また、リチウムイオン電池は、低温環境下では性能が落ちやすいという弱点もあります。
そこで注目されているのが、ナトリウムイオン電池なのです。ナトリウムは、食卓でおなじみの食塩の主成分でもあり、地球上に豊富に存在します。そのため、リチウムに比べて安価に供給できる可能性が高いのです。さらに、ナトリウムイオン電池は、低温環境でも性能が低下しにくいというメリットもあります。今回のCATLの発表は、こうしたナトリウムイオン電池の特性を活かして、より安価で安定したエネルギー貯蔵システムを実現しようとする動きと言えます。中国国内では、この新しいシステムが9月から出荷される予定とのこと。これまでエネルギー貯蔵の分野をリードしてきたリチウムイオン電池ですが、ナトリウムイオン電池が、その主役の座を脅かす存在になるのか、今後の展開が注目されます。
関連データ
今後の予測
ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池の価格や供給量の課題を克服する可能性を秘めています。そのため、特にエネルギー貯蔵システムのような、大量の電池が必要となる分野での普及が期待されます。CATLが今回発表したシステムが、中国国内で順調に出荷され、実績を積むことができれば、将来的には海外市場への展開も考えられます。そうなれば、エネルギー貯蔵システムのコストが下がり、再生可能エネルギーの普及を後押しする要因となるでしょう。
一方で、リチウムイオン電池も技術開発が進んでおり、性能面では依然として優位性を持っています。ナトリウムイオン電池が、リチウムイオン電池とどのようにすみ分けされていくのか、あるいは競合していくのかは、今後の技術開発のスピードやコスト競争力にかかっています。また、ナトリウムイオン電池の安全性や寿命といった、長期的な信頼性に関するデータも、普及の鍵となるでしょう。現時点では、ナトリウムイオン電池はまだ新しい技術であり、その真価が問われるのはこれからと言えます。
ニュースタイムライン
2026年6月22日
CATL鉱山の再開観測で中国リチウム価格が急落Bloomberg
2026年6月23日
ピュア・リチウムCEO、バッテリー技術について語るBloomberg
参考引用
“新しいナトリウム技術を用いたバッテリー貯蔵システムを発表
― Bloomberg
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