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テクノロジー2026/6/17 17:00:00
AIブームの裏で広がる反発。アメリカでデータセンター嫌いが急増中

画像: Pixabay

AIブームの裏で広がる反発。アメリカでデータセンター嫌いが急増中

出典: GIZMODO Japan (原典を開く)

ニュース概要

今、アメリカではデータセンターの建設ラッシュが続いています。もちろん、それはアメリカだけの話ではありません。日本でも各地で新設計画が進んでいます。千葉県での大型開発も話題になりましたし、東京タワー近くという超一等地にデータセンターが建設され…

解説

今、世界中で「AIブーム」が巻き起こっていますよね。私たちの生活を便利にするAIの裏側で、実はあるものがものすごい勢いで増えているのをご存じでしょうか? それは「データセンター」です。

データセンターとは、私たちがインターネットを使ったり、AIと会話したりするときに、膨大な情報を処理したり保存したりする、いわば「情報の巨大な倉庫」のような施設です。AIが賢くなればなるほど、そして私たちがスマホやパソコンを使う時間が増えれば増えるほど、このデータセンターが必要になります。そのため、アメリカを筆頭に、日本でも東京タワーのすぐ近くや千葉県など、各地で新しいデータセンターの建設が計画され、実際に建ち始めています。

しかし、このデータセンターの急増に対して、特にアメリカで「ちょっと待った!」という声が上がり始めています。なぜでしょう? 主な理由は二つあります。

一つ目は「電力消費量」です。データセンターは、たくさんのコンピューターが24時間365日動き続けているため、とんでもない量の電気を消費します。まるで小さな街一つ分の電力を使うこともあるほどです。地域によっては、この莫大な電力需要が、既存の電力供給網に大きな負担をかけ、停電のリスクを高めたり、電気代が上がったりするのではないか、と心配されています。

二つ目は「環境への影響」です。大量の電力を消費するということは、その電気を作るために発電所で多くの二酸化炭素が排出される可能性があります。また、データセンター内のコンピューターは非常に熱くなるため、それを冷やすために大量の水を消費したり、専用の冷却システムを稼働させたりします。こうした環境負荷が、地球温暖化や地域の水資源に悪影響を与えるのではないかと、住民からの反発が強まっているのです。

さらに、データセンターは非常に大きな建物になることが多く、その景観を損ねるという声や、建設に伴う騒音、交通量の増加なども懸念されています。これまで、データセンターは「IT社会を支える縁の下の力持ち」としてあまり注目されませんでしたが、AIブームを背景とした建設ラッシュによって、その存在が私たちの生活や環境に与える影響が、いよいよ無視できないレベルになってきた、ということなのかもしれませんね。

テクノロジーの進化は素晴らしいものですが、その裏側で何が起きているのか、そしてそれが私たちの社会や環境にどう影響するのか、バランスを取りながら考えていく時期に来ていると言えるでしょう。

関連データ

世界のデータセンター市場規模(2023年)
約3,000億ドル
出典:Mordor Intelligence
世界のデータセンター電力消費量(2022年推計)
世界の電力の約1-1.5%
出典:IEA
AI関連の電力需要増加予測
2026年までに現在の2倍以上
出典:IEA
アメリカでの新規データセンター建設投資額(2023年)
500億ドル超
出典:CBRE

今後の予測

データセンターへの反発が広がる中で、今後の展開はいくつかのシナリオが考えられます。

まず、最も可能性が高いのは「より環境に配慮したデータセンターの建設が加速する」というシナリオです。電力効率の高い機器の導入はもちろん、再生可能エネルギーの積極的な利用、冷却水の再利用技術の進化、廃熱を地域暖房に活用するなどの試みが、さらに進むでしょう。企業は、環境への配慮をアピールすることで、住民の理解を得ようと努力するはずです。

次に、「データセンターの立地戦略が変化する」というシナリオも考えられます。人口密集地や電力供給が逼迫している地域を避け、再生可能エネルギーが豊富な地域や、冷却に適した寒冷地など、環境負荷が少ない場所への移転や分散化が進むかもしれません。また、地下や海上といった、これまでとは異なる場所への建設も検討されるようになる可能性もあります。

一方で、「AI技術の進化が鈍化する」という、やや悲観的なシナリオもゼロではありません。もしデータセンターの建設が住民の反対や環境規制によって大幅に遅れれば、AIの処理能力を向上させるための基盤が追いつかなくなり、結果的にAIの発展速度が落ちる可能性も考えられます。しかし、これは経済成長にも影響するため、各国政府や企業は、環境と技術発展のバランスをいかに取るか、難しい判断を迫られることになるでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月11日

    スペースXの「超巨大」半導体製造プロジェクトに住民反発…「反AI」の波が、データセンター以外にも広がり始めた(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)

    Yahoo!ニュース IT

  2. 2026年6月11日

    SpaceX、宇宙データセンター「AI1」概要公開--懸念の冷却「実はカンタン」とマスク氏(CNET Japan)

    Yahoo!ニュース IT

  3. 2026年6月11日

    メタとリライアンス、インドで再エネ稼働の大規模データセンター設立に向け提携(ビジネス+IT)

    Yahoo!ニュース IT

  4. 2026年6月11日

    STNetが語る「社会のOS」としての地域データセンター、25年後の姿とは

    クラウド Watch

  5. 2026年6月12日

    2026年のデータセンター電力消費量が26%増--ガートナーが予測(ZDNET Japan)

    Yahoo!ニュース IT

  6. 2026年6月12日

    データセンター建設に足りないのは「発電」ではなく「送電」 AI需要で電力消費26%増、Gartner予想

    ITmedia AI+

  7. 2026年6月14日

    VMware利用企業、8割近くが「他環境へ移行検討・実施」/データセンター電力消費が1年で26%増加、AI競争で「電力確保」重要課題に、ほか

    ASCII.jp

  8. 2026年6月16日

    2026年のデータセンター電力消費は26%増の見込み、AIサーバーの普及が主因(ビジネス+IT)

    Yahoo!ニュース IT

  9. 2026年6月17日

    “AI・データセンターにNO” アメリカで広がる反発 | NHKニュース

    はてなブックマーク IT

  10. 2026年6月17日

    データセンター水使いすぎじゃない?→中国「海の中にデータセンター設置します」

    GIZMODO Japan

参考引用

アメリカでデータセンター嫌いが急増中

GIZMODO Japan

データセンターが建設され…

GIZMODO Japan
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