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テクノロジー2026/6/17 20:30:00
データセンター水使いすぎじゃない?→中国「海の中にデータセンター設置します」

データセンター水使いすぎじゃない?→中国「海の中にデータセンター設置します」

出典: GIZMODO Japan (原典を開く)

ニュース概要

月や宇宙空間に建設するよりは海中のほうが現実的ではありますね…。人類は、化石燃料の燃焼によって海水温を上昇させてきました。そして今回、もっと手っ取り早く、廃熱を放出するデータセンターを海中に沈めて直接温める方法を編み出しちゃいました(念のた…

解説

インターネットを支える「データセンター」が、実は大量の電気と水を消費していることをご存じでしょうか?私たちが毎日使う検索エンジンやSNS、動画配信サービスなどは、膨大な量のデータを処理するために、巨大なコンピューター群が常に稼働しています。このコンピューターは熱を持つため、冷却が必要不可欠。その冷却方法として、これまで主に空冷(エアコンのようなもの)や水冷(水を循環させて冷やす)が使われてきました。

特に水冷は効率が良いとされていますが、その分、大量の水を消費します。ある試算では、一般的なデータセンターが1年間で消費する水の量は、オリンピックサイズのプール数杯分にもなると言われています。これは、地球温暖化や水不足が懸念される現代において、看過できない問題として認識され始めています。

そんな中、中国が「海の中にデータセンターを設置する」という、なんとも大胆な解決策を打ち出しました。一見するとSFのような話ですが、これにはいくつか合理的な理由があります。まず、海の底は年間を通して水温が安定しており、しかも冷たい水が豊富にあります。これを活用すれば、効率的にコンピューターを冷却でき、陸上での冷却に必要な電力や水の使用量を大幅に削減できる可能性があります。

さらに、データセンターは陸上だと広い土地が必要で、建設コストもかさみますが、海中であれば土地の制約が少なくなります。また、地震などの自然災害のリスクも、陸上とは異なる形で管理できるかもしれません。もちろん、海中という特殊な環境ゆえの課題も山積しています。例えば、塩害による機器の劣化、水圧への対策、メンテナンスの難しさ、そして生態系への影響などです。

しかし、この取り組みは、データセンターが抱える環境負荷という大きな課題に対し、既存の枠にとらわれない新しい発想で挑もうとする意欲の表れと言えるでしょう。私たちが快適にインターネットを利用できる裏側で、地球環境への配慮がどのように進化していくのか、注目が集まります。

関連データ

データセンターの年間水消費量
一般的なデータセンターは年間で数百万リットルの水を消費すると推定されており、これはオリンピックサイズのプール数杯分に相当する。
出典:様々な環境報告書・業界分析
データセンターのエネルギー消費
世界の電力消費量の約1%から3%をデータセンターが占めると言われている。
出典:国際エネルギー機関(IEA)
海底データセンターの冷却効率
海水の冷却効果により、陸上データセンターと比較してエネルギー消費を最大30%削減できる可能性がある。
出典:関連研究・実証実験データ
海水温の安定性
深海の海水温は年間を通して比較的安定しており、冷却源として優れている。
出典:海洋学データ

今後の予測

海底データセンターの試みは、今後のテクノロジーと環境の共存を考える上で重要な一歩となるでしょう。考えられるシナリオはいくつかあります。

**シナリオ1:技術の確立と普及** もし中国の実験が成功し、技術的な課題(塩害対策、メンテナンス、水中ケーブルの耐久性など)がクリアされれば、他の国々も追随する可能性があります。特に海岸線が長く、冷たい海流を持つ国にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。これにより、データセンターの建設場所の選択肢が広がり、地球全体の電力・水消費量の削減に貢献するかもしれません。ただし、初期投資の高さや法整備の課題は残ります。

**シナリオ2:ニッチな技術として定着** 特定の地域や用途に特化した形で、海底データセンターが利用される可能性もあります。例えば、沿岸部の都市に高速なデータ処理を提供するためのエッジコンピューティング施設として、あるいは災害時のバックアップ拠点として活用されるかもしれません。しかし、陸上データセンターの技術革新(AIを活用した冷却最適化など)も進むため、主流にはなりにくいかもしれません。

**シナリオ3:環境問題の顕在化と頓挫** もし海底データセンターの設置や運用が、海洋生態系に予想以上の悪影響を与えることが判明した場合、この技術の普及は難しくなるでしょう。廃熱による局所的な海水温の上昇や、建設・メンテナンスに伴う騒音、光害などが、海洋生物に深刻なダメージを与える可能性もゼロではありません。環境保護団体からの強い反対を受け、計画が中止されるケースも考えられます。

いずれにせよ、この新たな試みは、私たちが情報化社会を維持するために、地球環境とどう向き合っていくべきかという問いを投げかけています。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月11日

    スペースXの「超巨大」半導体製造プロジェクトに住民反発…「反AI」の波が、データセンター以外にも広がり始めた(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)

    Yahoo!ニュース IT

  2. 2026年6月11日

    SpaceX、宇宙データセンター「AI1」概要公開--懸念の冷却「実はカンタン」とマスク氏(CNET Japan)

    Yahoo!ニュース IT

  3. 2026年6月11日

    メタとリライアンス、インドで再エネ稼働の大規模データセンター設立に向け提携(ビジネス+IT)

    Yahoo!ニュース IT

  4. 2026年6月11日

    STNetが語る「社会のOS」としての地域データセンター、25年後の姿とは

    クラウド Watch

  5. 2026年6月12日

    2026年のデータセンター電力消費量が26%増--ガートナーが予測(ZDNET Japan)

    Yahoo!ニュース IT

  6. 2026年6月12日

    データセンター建設に足りないのは「発電」ではなく「送電」 AI需要で電力消費26%増、Gartner予想

    ITmedia AI+

  7. 2026年6月14日

    VMware利用企業、8割近くが「他環境へ移行検討・実施」/データセンター電力消費が1年で26%増加、AI競争で「電力確保」重要課題に、ほか

    ASCII.jp

  8. 2026年6月16日

    2026年のデータセンター電力消費は26%増の見込み、AIサーバーの普及が主因(ビジネス+IT)

    Yahoo!ニュース IT

  9. 2026年6月17日

    AIブームの裏で広がる反発。アメリカでデータセンター嫌いが急増中

    GIZMODO Japan

  10. 2026年6月17日

    “AI・データセンターにNO” アメリカで広がる反発 | NHKニュース

    はてなブックマーク IT

参考引用

月や宇宙空間に建設するよりは海中のほうが現実的

GIZMODO Japan
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