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テクノロジー2026/6/12 6:15:00
「VPNの限界」を悟った日本企業がゼロトラストへ急傾斜 Zscalerが示すAI時代のセキュリティ戦略と国内の急成長

「VPNの限界」を悟った日本企業がゼロトラストへ急傾斜 Zscalerが示すAI時代のセキュリティ戦略と国内の急成長

出典: クラウド Watch (原典を開く)

ニュース概要

SaaSベースでゼロトラストセキュリティソリューションを展開する米Zscaler(グローバルにはジースケーラー、日本ではゼットスケーラー)は、6月9日~6月10日の2日間に同社の年次イベント「Zenith Live 26」を米国ネバダ州ラスベガスで開催。

解説

最近、多くの日本企業が「ゼロトラスト」という新しいセキュリティの考え方に注目しているのをご存じでしょうか。これまで主流だった「VPN(Virtual Private Network)」という仕組みの限界を感じ、セキュリティ対策を大きく見直す動きが広がっています。

VPNは、会社の中と外を安全につなぐための便利なツールとして長く使われてきました。自宅や外出先から会社のネットワークにアクセスする際に、専用の通路を作るようなイメージです。しかし、この仕組みは「会社の中は安全、外は危険」という前提に立っています。この前提が、インターネットの利用が広がり、クラウドサービスが当たり前になった現代では通用しなくなってきています。

なぜなら、社員が使うツールは会社のサーバーだけでなく、Google WorkspaceやMicrosoft 365のようなクラウドサービスが中心になり、どこからでもアクセスできるようになったからです。また、サイバー攻撃の手口も巧妙になり、VPNの隙を突いて社内ネットワークに侵入されるリスクが高まっています。会社の中に入られてしまえば、あとは自由に情報が盗まれてしまう恐れがあります。

そこで登場したのが「ゼロトラスト」です。これは「何も信頼しない」という考え方が基本です。会社の中だろうと外だろうと、どんなアクセスであっても、すべてを疑い、毎回厳しくチェックするというものです。例えば、社員が会社のデータにアクセスしようとしたら、その人が本当に本人か、使っているデバイスは安全か、アクセスしようとしているデータは本当に必要か、といったことを細かく確認します。まるで空港のセキュリティチェックのように、一人ひとりを毎回厳しく審査するイメージです。

このゼロトラストの実現を支える企業の一つが、アメリカのZscaler(日本ではゼットスケーラーと呼ばれることが多いです)です。彼らは、インターネット上にあるサービス(SaaS)を使って、このゼロトラストの仕組みを提供しています。VPNのように会社のネットワークに直接つなぐのではなく、Zscalerのサービスを介して安全にクラウドサービスや会社のシステムにアクセスできるようにするのです。これにより、どこからアクセスしても、常に最新のセキュリティで守られるようになります。

日本企業がゼロトラストに急傾斜しているのは、働き方が多様化し、クラウドサービスの利用が加速している現代において、従来のセキュリティ対策では守りきれないという危機感があるからです。これからも、より安全で柔軟な働き方を実現するために、ゼロトラストのような新しいセキュリティの考え方がますます重要になっていくでしょう。

関連データ

ゼロトラスト市場の成長率(予測)
2023年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)18.1%で拡大
出典:Mordor Intelligence
VPN市場の課題
リモートワーク普及によるアクセス集中、サイバー攻撃の標的化
出典:各社セキュリティレポート
Zscalerのグローバル展開
185か国以上でサービスを提供
出典:Zscaler公式サイト
日本企業のクラウド利用率
2023年には70%を超過
出典:総務省情報通信白書

今後の予測

今後のセキュリティ戦略は、ゼロトラストが中心となることが予想されます。企業は、クラウドサービスの利用が増えるにつれて、従来の「境界型セキュリティ」(会社の内側と外側を区別する考え方)では対応しきれないと認識し始めています。今後は、以下のようなシナリオが考えられます。

**シナリオ1:ゼロトラストの本格導入が加速** 多くの日本企業が、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクを低減するため、ZscalerのようなSaaS型ゼロトラストソリューションの導入を本格化させるでしょう。特に、リモートワークやハイブリッドワークを継続する企業、複数のクラウドサービスを利用する企業での導入が進むと予測されます。これにより、企業のセキュリティレベルが全体的に向上し、より柔軟な働き方を安全に実現できるようになります。

**シナリオ2:セキュリティ人材の育成と内製化の動き** ゼロトラストは導入して終わりではなく、継続的な運用と改善が不可欠です。そのため、ゼロトラストを適切に運用できるセキュリティ専門人材の需要が高まります。企業は、外部ベンダーに頼るだけでなく、自社内でセキュリティチームを強化し、内製化を進める動きも出てくるでしょう。関連する教育プログラムや資格取得支援なども活発化する可能性があります。

**シナリオ3:AIを活用したセキュリティの進化** Zscalerが「AI時代のセキュリティ戦略」を掲げているように、今後はAIがセキュリティ対策の重要な要素となります。AIが不審な動きを自動で検知したり、脅威のパターンを学習して予測したりすることで、より高度でリアルタイムな防御が可能になります。これにより、人間だけでは対応しきれない複雑なサイバー攻撃にも対抗できるようになるでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月12日

    「BitLocker」が回避されてしまう「YellowKey」脆弱性、6月のセキュリティパッチで修正済み/Microsoftがアナウンス

    窓の杜

  2. 2026年6月12日

    「Google Chrome」に今週2回目のセキュリティアップデート、「Critical」5件を含む28件の脆弱性に対処/Windows環境にはv149.0.7827.114/115が展開中

    窓の杜

  3. 2026年6月12日

    「Ryzen Master」などで中間者攻撃のおそれ、AMDが2026年6月のセキュリティ情報を公開(窓の杜)

    Yahoo!ニュース IT

  4. 2026年6月12日

    「BitLocker」が回避されてしまう「YellowKey」脆弱性、6月のセキュリティパッチで修正済み(窓の杜)

    Yahoo!ニュース IT

  5. 2026年6月12日

    「Google Chrome」に今週2回目のセキュリティアップデート、「Critical」5件を含む28件の脆弱性に対処(窓の杜)

    Yahoo!ニュース IT

  6. 2026年6月12日

    [ITmedia エンタープライズ] 中小企業の40%はルール未整備 調査で判明したAIセキュリティの死角

    ITmedia 全カテゴリ

  7. 2026年6月12日

    AIの提案を年間20回スルー データが暴く日本企業CEOの「慎重すぎる前進」(TechTargetジャパン)

    Yahoo!ニュース IT

  8. 2026年6月14日

    教育セキュリティは「気をつけるもの」から「仕組みで守るもの」へ、内田洋行の校務DX最新事例(こどもとIT)

    Yahoo!ニュース IT

  9. 2026年6月14日

    キヤノンMJ、Interopブースで“セキュリティ専門家に守られる安心”を提案

    ASCII.jp

  10. 2026年6月14日

    マイクロソフトが 6 月のセキュリティ情報公開、悪用の事実を確認済みの脆弱性が 1 件(ScanNetSecurity)

    Yahoo!ニュース IT

参考引用

「VPNの限界」を悟った日本企業がゼロトラストへ急傾斜

クラウド Watch

Zscalerが示すAI時代のセキュリティ戦略と国内の急成長

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