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北朝鮮 キム総書記 “日本は戦争国家へ変貌しつつある”と主張
出典: NHK (原典を開く)
ニュース概要
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、朝鮮労働党の重要会議で演説し、日本について、「公然と戦争国家へと変貌しつつある」と主張し、巡洋艦の建造推進や、海軍基地の建設などを訴えました。
解説
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記が、また日本について強い言葉で発信しました。朝鮮労働党という、北朝鮮で一番大事な会議での演説ですから、これは国内向けにも、そして国際社会にも、かなり強いメッセージを送ったと言えるでしょう。
今回の発言で特に注目なのは、「日本は公然と戦争国家へと変貌しつつある」という点です。これは、北朝鮮がこれまで日本に対して抱いてきた警戒感や、あるいは自国の行動を正当化するための論理として、繰り返し使われてきたフレーズでもあります。しかし、今回は単なる言葉だけでなく、具体的に「巡洋艦の建造推進」や「海軍基地の建設」といった、軍事的な動きにまで言及しているのがポイントです。巡洋艦というのは、ある程度の大きさがあり、様々な任務をこなせる軍艦のこと。それを日本が作ろうとしている、あるいは作っていると指摘しているわけですね。さらに、海軍基地の建設にも触れることで、日本の軍事力増強が、単なる装備の更新にとどまらず、より広範な戦略的な動きであると主張したいようです。
なぜ、キム総書記はこのような発言を繰り返すのでしょうか。一つには、自国の軍事力強化や核・ミサイル開発を正当化する狙いがあると考えられます。隣国である日本や韓国、そしてアメリカといった国々が軍備を増強しているという「事実」を強調することで、「だから我々も強くならなければならない」という論理を展開しやすくなります。また、国内の引き締めや、国民の結束を促す効果も狙っているのかもしれません。外部からの脅威を声高に叫ぶことで、体制への忠誠心を高めようとする戦略です。
さらに、国際社会、特にアメリカや日本、韓国といった国々との関係において、自国の立場を有利に進めようとする駆け引きの一環とも見られます。北朝鮮は、経済制裁を受けている中で、国際社会からの孤立を避けるため、また、制裁解除や支援を引き出すために、様々なカードを切ってきます。そのカードの一つが、今回のような「日本の軍事大国化」という主張なのです。
このように、キム総書記の発言は、単なる一方的な批判にとどまらず、北朝鮮の国内事情、国際情勢、そして彼ら自身の外交戦略が複雑に絡み合った結果として理解する必要がありそうです。
今後の予測
キム総書記の発言は、今後も日本や周辺国の軍事動向に対する北朝鮮からの警戒や批判として、繰り返し表明される可能性が高いでしょう。特に、日本が防衛費の増額や、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有といった、防衛政策の大きな転換を進めていることから、北朝鮮側はこれを「戦争国家への変貌」と捉え、さらに強い言葉で非難するかもしれません。
この発言を受けて、日本政府は引き続き、北朝鮮の動向を注視しつつ、国際社会と連携して対応していくことになるでしょう。一方で、北朝鮮は、このような「日本の脅威論」を材料に、自国の軍事力強化をさらに進め、核・ミサイル開発を継続する可能性も考えられます。国際社会からの制裁が続く中で、彼らがどのような外交的カードを切ってくるのか、その動向は引き続き注目されます。
また、この発言が、日朝関係の改善に向けた対話の機会をさらに遠ざけてしまう可能性も否定できません。北朝鮮が「日本は敵対的だ」という姿勢を強めるほど、日本側としても対話の糸口を見つけるのが難しくなるからです。一方で、北朝鮮が国際社会からの孤立を深める中で、何らかの形で対話を模索する可能性もゼロではありません。しかし、その場合でも、今回のキム総書記の発言が、今後の交渉のテーブルで、北朝鮮側の強い要求や牽制材料として使われることは十分に考えられます。
ニュースタイムライン
2026年6月4日
北朝鮮 キム総書記 新たな核関連施設を視察NHK
2026年6月6日
北朝鮮 キム総書記 “海軍を核戦争の抑止力の一翼へ強化”NHK
2026年6月8日
中国 習主席が北朝鮮到着 キム総書記との首脳会談で結束確認かNHK
参考引用
“日本は公然と戦争国家へと変貌しつつある
― NHK
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