
読む政治:非核三原則の見直し、核共有「検討」… 踏み込んだ維新案の中身
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
日本維新の会は17日の役員会で、国家安全保障戦略など安保関連3文書の年内改定に向けた提言案を了承した。非核三原則の核兵器を「持ち込ませず」について、見直しを含めた「現実的検討」を行うべきだと明記。核共有の検討開始や原子力潜水艦の保有も政府に求めるなど、独自色の強い内容となった。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
日本の安全保障について、これまでタブー視されてきた議論が、少しずつ表に出てくるようになりました。先日、日本維新の会が政府に提出した安全保障に関する提言案は、その中でも特に注目を集めています。
この提言案の最大の特徴は、私たちの生活にも密接に関わる「非核三原則」の一部見直しに言及している点です。非核三原則とは、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という、日本が長年守ってきた平和国家としての原則です。このうち「持ち込ませず」という部分について、国際情勢の変化を踏まえて「現実的に検討すべきだ」と提案しています。これは、例えば、同盟国であるアメリカの核兵器を、有事の際に日本の領土に一時的に置くことすらも許さない、という現在の原則が、本当に今の時代に合っているのか、という問いかけと言えるでしょう。
さらに、提言案では「核共有」の検討開始も求めています。核共有とは、同盟国が持つ核兵器を、自国の軍隊が管理・運用する仕組みのこと。NATO(北大西洋条約機構)加盟国の一部が採用していることで知られています。これは、自国が核兵器を持たなくても、同盟国の核兵器を共有することで、いざという時の抑止力を高めようという考え方に基づいています。
また、原子力潜水艦の保有も提言に含まれています。原子力潜水艦は、その名の通り原子力で動く潜水艦で、非常に長い期間、潜航し続けることができるため、敵に発見されにくく、高い情報収集能力や攻撃能力を持つとされています。これは、日本の防衛力を強化するための選択肢の一つとして議論されています。
これらの提案は、日本の安全保障政策に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。これまで、日本の安全保障は「専守防衛」という考え方を基本としてきました。これは、相手から攻撃された場合にのみ防衛力を行使し、自ら先に攻撃を仕掛けない、というスタンスです。しかし、周辺国の軍事力増強や、予測不可能な国際情勢の中で、本当に今のままで日本を守りきれるのか、という危機感が背景にあると言えるでしょう。
もちろん、これらの提案には様々な意見があります。非核三原則は日本の平和主義の象徴であり、これを安易に見直すべきではないという声も根強くあります。また、核共有や原子力潜水艦の保有は、周辺国との関係を悪化させ、かえって地域の緊張を高めるのではないかという懸念も存在します。これらの議論は、単に軍事的な側面だけでなく、日本の国際社会における立ち位置や、私たちの未来の暮らしにも深く関わる問題です。だからこそ、感情的にならず、多角的な視点から冷静に議論を深めていくことが求められています。
関連データ
ニュースタイムライン
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2026年7月6日
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参考引用
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