
GMO、政府に「能動的サイバー防御」を要求
ニュース概要(出典記事の要点)
GMOインターネットが、「お名前.com デスクトップクラウド」へのサイバー攻撃を受け、政府に「能動的サイバー防御」の実施を求めている。攻撃に使われるサーバーへ警察などがアクセスし、不正プログラムを停止・削除する「無害化」も可能にする制度だ。ただし、企業が求めれば実施されるわけで…
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
3行まとめ
- GMOインターネットがサイバー攻撃被害を受け、政府に「能動的サイバー防御」を求めた。
- 「能動的サイバー防御」は、攻撃元サーバーの無害化などを可能にする制度。
- 実施には政府の必要性判断と独立機関の承認が必要で、企業からの要求だけで実現するものではない。
解説
■ 背景: GMOインターネットが提供する「お名前.com デスクトップクラウド」がサイバー攻撃の標的となったことを受け、同社は政府に対して「能動的サイバー防御」の実施を求めている。この能動的サイバー防御とは、サイバー攻撃の兆候があった際に、攻撃元となっているサーバーへ警察などの捜査機関がアクセスし、不正プログラムの停止や削除といった「無害化」措置を講じることを可能にする制度である。これは、従来の受動的な防御策にとどまらず、攻撃の芽を摘むことを目的とした、より踏み込んだ対策と言える。
■ なぜ重要か: このGMOの要求は、サイバー攻撃の高度化・巧妙化が進む現代において、企業が直面するセキュリティリスクの深刻さを示すと同時に、新たな防御策への期待を浮き彫りにしている。攻撃元への踏み込みを可能にする「能動的サイバー防御」は、被害の拡大を防ぐ上で有効な手段となり得るが、その実施には法的な制約やプライバシーへの配慮など、慎重な検討が不可欠となる。攻撃元サーバーへのアクセスは、そのサーバーが正当な利用者のものである可能性も排除できず、誤った介入はさらなる問題を引き起こしかねないため、政府がその必要性を判断し、独立機関の承認を得るというプロセスは、この制度の公平性と適正性を担保する上で極めて重要である。
■ 編集部の見立て: GMOの要求は、サイバー攻撃に対する政府の対応能力と、企業が求めるセキュリティレベルとの間のギャップを示唆している。今後、政府はこの「能動的サイバー防御」の運用について、法的・倫理的な側面を十分に考慮しつつ、具体的なガイドラインを整備していく必要があるだろう。企業側も、単に政府に依存するだけでなく、自社のセキュリティ体制の強化と、政府との連携体制の構築を並行して進めることが求められる。今回の事案は、サイバー空間における攻防の新たな局面を切り開く可能性を秘めており、その行方が注目される。
ニュースタイムライン
2026年10月24日
「お名前.com」攻撃、国に「能動的サイバー防御」を要請ITmedia NEWS
2026年10月24日
GMO、全利用者に5000円補償と「能動的サイバー防御」要請CNET Japan
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