
日本総研・翁百合フェロー、CGコード原則半減も「クリアのハードル高まった」 (稼ぐための統治改革)
出典: 日経ビジネス (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
2015年の制定から3度目の改訂を迎える、コーポレートガバナンス・コード。形式的に順守するだけの企業が増える中、改訂では企業価値向上につながる「実質化」を目的に据える。原則の項目数は半分以下に減るが、企業がそれぞれ考える「自由演技」が増えてクリアの難度は高まる。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
3行まとめ
- 東証のコーポレートガバナンス・コードが改訂
- 原則数は減るが「実質化」が重要に
- 企業ごとの「自由演技」で難易度上昇
解説
会社のルールブックである「コーポレートガバナンス・コード」、通称「CGコード」が、この度3回目の改訂を迎えることになりました。2015年に初めて作られてから、会社の経営のあり方を示す重要な指針となってきました。
今回の改訂の大きなポイントは、単にルールを守っている「形だけ」の会社から、実際に会社の「価値を高める」ための経営を目指す「実質化」へと、より中身を重視する方針に変わったことです。例えるなら、以前は「決まった体操」をこなせばよかったのが、これからは「自分たちで考えたオリジナルの演技」で、いかに観客(株主や社会)を魅了できるか、という勝負になるイメージです。
そのために、コードに書かれている「原則」の数は、以前の半分以下に減らされることになりました。これは、画一的なルールではなく、それぞれの会社が置かれている状況に合わせて、より柔軟に、そして自ら考えて経営を進めてほしい、というメッセージなのです。まるで、学校の宿題が「この問題集を解きなさい」から「自分でテーマを決めて調べなさい」に変わったようなものかもしれません。
しかし、この「自由演技」が増えるということは、逆に言えば、会社が自分で考えて行動する部分が増えるということです。どこまでやれば「企業価値の向上」につながるのか、その判断は難しくなります。コードの項目が減ったからといって、楽になるわけではなく、むしろ「クリアするためのハードルは高まった」と、日本総研の翁百合フェローは指摘しています。
これまでは、コードに書かれている項目をチェックリストのように埋めていけば、ある程度「ルールを守っている」と見なされやすい側面がありました。しかし、これからは、なぜそのような経営判断をしたのか、それが具体的にどのように会社の成長や利益につながるのか、といった「理由」や「結果」を、株主や社会に対してしっかり説明していくことが、これまで以上に求められるようになるでしょう。会社の経営が、より「見える化」され、説明責任が重要になる時代になったと言えそうです。
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参考引用
“クリアのハードル高まった
― 日経ビジネス
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