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business2026/6/17 17:00:00
ロッテ玉塚氏が語る「鈴木敏文」 ローソン時代、ドミナント戦略に苦戦 (日経クロストレンド)

ロッテ玉塚氏が語る「鈴木敏文」 ローソン時代、ドミナント戦略に苦戦 (日経クロストレンド)

出典: 日経ビジネス (原典を開く)

ニュース概要

「日本のコンビニの父」として知られるセブン&アイ・ホールディングス元会長の鈴木敏文氏。その鈴木氏を、競合の最前線から見つめ続けた経営者がいる。ファーストリテイリングやローソンのトップを歴任し、現在はロッテホールディングスを率いる玉塚元一氏だ。ローソン社長としてセブン-イレブンを追いかけた玉塚氏は、鈴木氏を「外してはいけない原理原則を定め、高いレベルで実行し切った経営者」と評する。

解説

コンビニエンスストア業界のレジェンドといえば、セブン-イレブンを一大勢力に育て上げた鈴木敏文元会長の名前が挙がるでしょう。その鈴木氏を、まさに「敵陣」から見てきた経営者がいます。ユニクロなどを展開するファーストリテイリングや、セブン-イレブンと競合するローソンの社長を経験し、現在はロッテホールディングスのトップを務める玉塚元一氏です。

玉塚氏がローソンの社長だった頃、セブン-イレブンとの激しい競争を肌で感じていました。彼が鈴木氏を評する言葉は、「外してはいけない原理原則を定め、それを高いレベルで徹底的に実行し切った経営者」というもの。これは、ただの褒め言葉ではありません。コンビニ経営の根幹を理解し、それを現場レベルまで浸透させる手腕を指していると読み取れます。

コンビニエンスストアのビジネスモデルは、一見するとシンプルに見えますが、その実態は非常に複雑です。商品の品揃え、店舗の立地、在庫管理、物流、そして何よりもお客様のニーズを捉えるマーケティング。これら全てが密接に絡み合っています。鈴木氏は、こうした要素一つ一つに対して、「こうあるべきだ」という明確な原則を打ち出し、それを全国の店舗でブレずに実践させてきた、ということでしょう。

例えば、「ドミナント戦略」という言葉があります。これは、ある特定の地域に集中的に店舗を出店することで、物流コストを下げたり、ブランドの認知度を高めたりする戦略です。セブン-イレブンはこの戦略をいち早く導入し、圧倒的な店舗網を築き上げました。玉塚氏がローソン時代に苦戦したというのも、このセブン-イレブンの盤石なドミナント戦略が背景にあったのかもしれません。

私たち消費者の目線で見ると、コンビニは「いつでも、どこでも、必要なものが手に入る」便利な存在です。しかし、その「いつでも、どこでも」を実現するために、裏側では膨大なデータ分析と、徹底した経営原則の実行があったのです。鈴木氏の経営哲学は、単にコンビニ業界にとどまらず、あらゆるビジネスにおいて「基本を徹底することの重要性」を教えてくれる好例と言えるでしょう。

関連データ

セブン-イレブン・ジャパンの国内店舗数(2024年2月末時点)
21,544店
出典:セブン&アイ・ホールディングス
ローソンの国内店舗数(2024年2月末時点)
14,637店
出典:ローソン
コンビニエンスストア市場規模(2023年)
約11.8兆円
出典:日本フランチャイズチェーン協会
ドミナント戦略の主な効果
物流効率化、ブランド認知度向上、競合他社の参入障壁構築
出典:一般経済学理論

今後の予測

コンビニ業界は今後も変化を続けていくでしょう。

一つ目のシナリオとして、各社がより一層「地域密着型」の戦略を進める可能性があります。単に商品を売るだけでなく、地域の高齢者支援や災害時の拠点となるなど、社会インフラとしての役割を強化することで、顧客との結びつきを深めることが考えられます。これは、かつて鈴木氏が追求した「お客様のニーズに応える」という原則の、現代版とも言えるかもしれません。

二つ目のシナリオは、テクノロジーの進化による店舗運営の効率化と、新たな顧客体験の創出です。AIを活用した需要予測で食品ロスを削減したり、キャッシュレス決済や無人店舗の導入で利便性を高めたりする動きが加速するでしょう。これにより、人手不足の解消と同時に、顧客はよりスムーズに買い物を楽しめるようになります。

三つ目のシナリオは、異業種との連携やM&Aによる再編です。ドラッグストアやスーパーマーケット、あるいはIT企業との提携を通じて、新たなサービスを開発したり、顧客基盤を拡大したりする動きが活発になるかもしれません。これにより、コンビニエンスストアという枠にとらわれない、多様なビジネスモデルが生まれる可能性も秘めています。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月4日

    二人のカリスマ 鈴木敏文氏と伊藤雅俊氏 希代の経営者が伝えられなかった本音 (二人のカリスマ)

    日経ビジネス

  2. 2026年6月5日

    鈴木敏文氏が目指した「変化対応」できる経営者 数字つくるだけでは不十分 (二人のカリスマ)

    日経ビジネス

  3. 2026年6月7日

    なぜセブン銀行は成功し、マックのメニュー表は失敗したのか?鈴木敏文が見抜いた「売れる法則」 - 「超一流」の流儀

    ダイヤモンド・オンライン

  4. 2026年6月16日

    ロピア大久保社長が語る「鈴木敏文」 褒められた成城石井改革、直伝の顧客視点で (日経クロストレンド)

    日経ビジネス

参考引用

外してはいけない原理原則を定め、高いレベルで実行し切った経営者

日経ビジネス
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