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国内2026/6/8 12:12:18
習近平氏、北朝鮮と「世界の多極化を共同で推進」 寄稿で表明

習近平氏、北朝鮮と「世界の多極化を共同で推進」 寄稿で表明

出典: 毎日新聞 (原典を開く)

ニュース概要

中国の習近平国家主席は、8日から7年ぶりに訪朝するのに合わせ、8日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の1面に寄稿した。習氏は中朝で「平等で秩序ある世界の多極化を共同で推進すべきだ」と主張し、米国主導の国際秩序に対抗していく姿勢を鮮明にした。

解説

中国の習近平主席が7年ぶりに北朝鮮を訪問するのは、単なる友好関係の確認ではなく、世界の力関係を塗り替えようとする大きな動きだと考えられます。

習氏がこのタイミングで「多極化」という言葉を打ち出したのは、現在の世界が米国を中心とした一極集中の構造から、複数の力が均衡する状態へ移行すべきだ、というメッセージです。平たく言うと「米国だけが強い世界ではなく、いろいろな国が力を持つ世界にしよう」という主張。中国と北朝鮮という米国と対立関係にある国同士が手を握ることで、この「多極化」の実現を目指す、という構図です。

注目すべきは、このメッセージが過去にないほど明確だという点。通常、首脳往来は政治的な微妙さを避けるため、文言は曖昧に保たれることが多いのです。それを敢えて直接的に打ち出した背景には、現在の国際情勢の緊張が高まっていることが考えられます。

なぜ北朝鮮なのか。北朝鮮は米国や日本、韓国から経済制裁を受けており、国際的に孤立している状態にあります。そうした国との関係を強化することで、中国は「反米国際秩序」の中核となれる、と考えているのです。また、北朝鮮は地政学的に極めて重要な位置にあり、朝鮮半島情勢は日本やアジア全域の安全保障に直結します。

私たちの生活にどう影響するか。もし中国と北朝鮮の連携が強まれば、米国はこれに対抗する動きを強める可能性が高い。その過程で、米国の同盟国である日本も巻き込まれる可能性があります。経済面では、貿易戦争や技術制限といった措置が強化されるかもしれません。また、台湾情勢の緊張化も懸念材料となります。

この訪問は、世界がこれまでのような「米国が主導する秩序」から、「複数の力が競い合う時代」へ本格的に移行していることを示す象徴的な出来事です。

関連データ

習近平氏の訪朝間隔
7年ぶり(前回2019年)
出典:毎日新聞
寄稿媒体
朝鮮労働党機関紙『労働新聞』1面
出典:毎日新聞
主張内容
「平等で秩序ある世界の多極化」の共同推進
出典:毎日新聞
背景
米国主導の国際秩序への対抗姿勢を明確化
出典:毎日新聞

今後の予測

今後の展開は複数のシナリオが考えられます。

【シナリオ1:東アジア情勢の緊張化】中国・北朝鮮の連携が強まると、米国や日本、韓国との対立がより鮮明になります。その場合、朝鮮半島での軍事的な緊張が高まる可能性があり、日本も防衛力強化を急ぐことになるでしょう。経済的には、北朝鮮への制裁強化と中国への牽制が同時に進行する恐れがあります。

【シナリオ2:国際秩序の多極化加速】ロシア、インド、ブラジルなど他の大国も「反米」グループに近づき、本当に複数の力が均衡する国際秩序へ移行する可能性です。この場合、米国の影響力は相対的に低下し、地域紛争が増える傾向が強まるかもしれません。

【シナリオ3:局限的な連携にとどまる】実際には両国の経済的・軍事的な協力は限定的なままで、互いに利益を得る範囲での関係維持にとどまるシナリオです。この場合、国際秩序は徐々に変わりますが、急激な変動は避けられるでしょう。

いずれのシナリオでも、日本を含むアジア太平洋地域は、今後数年間、不確実性の高い環境に置かれることが避けられません。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月5日

    習近平氏、8~9日に7年ぶり訪朝へ 対米戦略など議論か

    毎日新聞

  2. 2026年6月5日

    習近平氏、7年ぶり訪朝で対米結束を誇示へ ロシアに北への影響力見せる意味合いも

    産経新聞

  3. 2026年6月6日

    習近平氏、訪朝では「豆満江航路」に関心か 日本海へ直通も露朝の警戒心は強く…議論停滞

    産経新聞

  4. 2026年6月8日

    習近平氏、7年ぶりに北朝鮮を訪問 金正恩氏と会談へ

    毎日新聞

  5. 2026年6月9日

    習近平氏が7年ぶり訪朝終える 中朝「新時代」の協力強化を確認

    毎日新聞

  6. 2026年6月10日

    金正恩氏の娘ジュエ氏、習近平氏の訪朝中に姿見えず

    毎日新聞

参考引用

中朝で「平等で秩序ある世界の多極化を共同で推進すべき」

毎日新聞
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