
山善、準固体電池採用で発火リスクを抑えた「準固体モバイルバッテリー」発売 10000/20000mAhの2製品
ニュース概要
株式会社山善は6月16日、準固体電池を採用し発火リスクを低減した「準固体モバイルバッテリー」を発売した。直販サイト「山善ビズコム」での販売価格は、容量10000mAhの「YMB-B100」が6578円、20000mAhの「YMB-B200」が8778円。
解説
皆さんは、スマートフォンやタブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリーが、実は少しだけ「火の用心」を必要とする製品だとご存知でしたか?
現在、主流となっているモバイルバッテリーの多くは「リチウムイオン電池」という種類の電池を使っています。この電池は、電気をたくさん蓄えられて、スマートフォンなどを素早く充電できる優れもの。しかし、ごく稀に、強い衝撃を受けたり、異常な熱を持ったりすると、発火してしまうリスクがあるんです。ニュースでモバイルバッテリーが原因とされる火災や事故を見かけることがありますが、それはこのリチウムイオン電池の特性が関係しています。
そんな中、家電製品でおなじみの山善が、一歩進んだ「準固体モバイルバッテリー」を発売しました。この「準固体」という言葉が今回のポイントです。一般的なリチウムイオン電池は、電解液という液体を使って電気をやり取りしています。この液体が、電池に異常が起きた際に発火の原因になることがあるんです。
それに対して、準固体電池は、この液体の一部を固体に近い材料に置き換えています。完全に固体ではないけれど、液体よりも安定している状態、とイメージすると分かりやすいでしょう。例えるなら、サラサラのジュース(液体)と、プルプルのゼリー(準固体)のような違いです。ゼリーの方が、容器を倒してもこぼれにくいですよね?同じように、準固体電池は、もし電池が傷ついたりしても、中の材料が流れ出しにくく、発火のリスクを大きく抑えることができるのです。
山善が今回発売したモバイルバッテリーは、この準固体電池を採用することで、安全性を高めています。特に、持ち歩く機会の多いモバイルバッテリーは、カバンの中で他の荷物とぶつかったり、うっかり落としてしまったりする可能性もゼロではありません。そうした万が一の事態に備えて、発火リスクが低い製品を選ぶことは、私たち消費者の安心に直結します。
もちろん、準固体電池はまだ新しい技術なので、従来の液体を使ったリチウムイオン電池に比べて、コストが高くなる傾向があります。しかし、安全性が向上するという大きなメリットを考えると、これからのモバイルバッテリーのスタンダードになっていくかもしれません。私たちは、単に「充電できる」だけでなく、「安全に充電できる」という視点からも、製品を選ぶ時代に入っていると言えるでしょう。
関連データ
今後の予測
準固体電池は、モバイルバッテリー市場に新たな安全基準をもたらす可能性があります。短期的には、従来の液体電解質リチウムイオン電池と比較して価格が高い傾向があるため、すぐに市場全体を席巻することはないでしょう。しかし、安全性を重視する消費者層や、公共交通機関での利用など、より高い安全性が求められる場面での需要が高まることが予想されます。特に、過去に発火事故が報じられたことで、消費者の安全意識は高まっています。
中期的には、技術の進化と量産効果によりコストが下がり、より多くのメーカーが準固体電池を採用する可能性があります。これにより、製品ラインナップが増え、消費者は安全性と価格のバランスを考慮して選択できるようになるでしょう。また、完全に固体になった「全固体電池」の開発も進んでおり、将来的にはモバイルバッテリーだけでなく、電気自動車など、より大容量・高出力が求められる分野での応用も期待されます。ただし、全固体電池はまだ研究開発段階にあり、モバイルバッテリーとして広く普及するには、さらなる技術革新とコスト削減が不可欠です。
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参考引用
“準固体電池を採用し発火リスクを低減した
― INTERNET Watch
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