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国内2026/6/15 6:03:17
高市早苗首相、スターマー英首相とロンドンで会談 中国念頭 経済安保で共同宣言

高市早苗首相、スターマー英首相とロンドンで会談 中国念頭 経済安保で共同宣言

出典: 産経新聞 (原典を開く)

ニュース概要

【ロンドン=永原慎吾】高市早苗首相は14日(日本時間同)、英国の首都ロンドンでスターマー首相と会談し、中国による経済的威圧やレアアース(希土類)など重要鉱物の輸出規制を念頭に、経済安全保障分野での連携強化に向けた共同宣言を発表した。首相は会談で「準同盟」に位置付ける日英関係をさらに高いレベルに引き上げることに意欲を示した。

解説

日本の高市早苗首相が英国のスターマー首相とロンドンで会談し、経済安全保障に関する共同宣言を発表しました。これは、中国が経済的な影響力を背景に、特定の国に対して圧力をかけたり、スマートフォンや電気自動車の製造に不可欠なレアアース(希少金属)などの重要な資源の輸出を制限したりする動きを意識したものです。

日本と英国は、これまでも安全保障分野で協力関係を深めてきましたが、今回の共同宣言は、その関係をさらに経済分野、特に「経済安全保障」という新しい視点から強化しようとするものです。経済安全保障とは、自国の経済活動が他国からの脅威にさらされないように、サプライチェーン(部品の調達から製品が消費者の手に届くまでの流れ)の安定化や、重要な技術の流出防止などを図る考え方です。

なぜ今、経済安全保障が重要視されるのでしょうか。例えば、日本が特定の国からしか手に入らない資源に過度に依存していると、その国が輸出を止めた場合に、私たちの生活や産業が大きな打撃を受ける可能性があります。スマートフォンの生産が止まったり、電気自動車のバッテリーが作れなくなったりすれば、経済全体に大きな影響が出ます。今回の共同宣言は、そうしたリスクを減らすために、英国と協力して安定した供給網を築いたり、代替となる調達先を探したりする狙いがあります。

特に、中国はレアアースの世界的な主要な供給国であり、その輸出規制は国際経済に大きな影響を与えます。日本と英国が連携することで、特定国への依存度を下げ、より多様な国々との協力関係を構築しようとしています。これは、単に軍事的な安全保障だけでなく、私たちの暮らしを支える経済活動そのものを守るための、新しい形の国際協力と言えるでしょう。

高市首相が「準同盟」という言葉で日英関係の深化に意欲を示したことからも、両国が長期的な視点で、経済だけでなく幅広い分野での協力関係を築いていこうとする強い意志がうかがえます。これは、国際社会が変動する中で、価値観を共有する国々が手を組み、安定と繁栄を目指す動きの一環と見ることができます。

関連データ

レアアースの世界生産量(2022年)
中国が約70%を占める
出典:米国地質調査所(USGS)
英国の対中貿易依存度(2022年)
英国の輸入の約13%が中国から
出典:英国国家統計局(ONS)
日本の対中貿易依存度(2022年)
日本の輸入の約25%が中国から
出典:財務省貿易統計
G7のサプライチェーン強靭化への取り組み
2023年G7広島サミットで「強靭なサプライチェーンに関するG7行動」を発表
出典:外務省

今後の予測

今後の予測としては、いくつかのシナリオが考えられます。

**シナリオ1:経済安保連携の加速** 日本と英国は、今回の共同宣言を足がかりに、半導体や重要鉱物、AIなどの先端技術分野での共同研究や投資をさらに強化するでしょう。サプライチェーンの多様化に向けた具体的なプロジェクトが立ち上がり、他のG7諸国も巻き込んだ国際的な枠組みが強化される可能性があります。これにより、特定国への経済的依存度が徐々に低下し、国際的な経済安全保障体制がより盤石になることが期待されます。

**シナリオ2:中国からの反発と対応** 日本と英国の連携強化に対し、中国が経済的な手段で反発する可能性もゼロではありません。例えば、特定の製品に対する輸出規制の強化や、両国企業への圧力が考えられます。これに対し、日本と英国は、WTOなどの国際ルールに則った対抗措置や、連携をさらに深めることで対応しようとするでしょう。国際的な貿易摩擦が激化するリスクも考慮する必要があります。

**シナリオ3:限定的な進展** 共同宣言は出されたものの、具体的な行動が伴わず、連携が期待ほど進まない可能性もあります。経済安全保障は多岐にわたり、各国の国内産業の保護との兼ね合いも難しいため、合意形成に時間がかかることも予想されます。この場合、特定国への経済的依存度は大きく変化せず、現状維持に近い形で推移するかもしれません。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月4日

    補正予算案、衆院通過へ 消費減税、ナフサで論戦 高市早苗首相出席の委員会質疑

    産経新聞

  2. 2026年6月4日

    高市早苗首相、7月に訪印へ モディ首相と会談 エネルギー安定供給など協議

    産経新聞

  3. 2026年6月5日

    英国与党の党首選に出馬意欲 求心力が低下するスターマー首相のライバルのバーナム市長

    産経新聞

  4. 2026年6月5日

    高市早苗首相「全ての児童生徒の安全確保策を検討」 辺野古転覆事故受け 参院予算委

    産経新聞

  5. 2026年6月12日

    高市早苗首相のつぶやきに「X一部投稿で誤った情報」、内閣広報官が“証拠動画”を添えて説明

    産経新聞

  6. 2026年6月12日

    「夜に書類持ち帰り、家で勉強」尾崎正直官房副長官がタコパで明かす高市早苗首相の素顔

    産経新聞

  7. 2026年6月12日

    米欧対立で揺れるG7の結束に貢献できるか 高市早苗首相、13日から欧州3カ国歴訪へ

    産経新聞

  8. 2026年6月14日

    高市首相が訪英、無名戦士の墓に献花 スターマー首相が公式別荘招待も日程の関係で見送り

    産経新聞

  9. 2026年6月14日

    「ハウアーユー?」スターマー英首相が高市首相を官邸にエスコート 1月以来の会談へ

    産経新聞

参考引用

経済安全保障分野での連携強化に向けた共同宣言

産経新聞

「準同盟」に位置付ける日英関係をさらに高いレベルに引き上げる

産経新聞
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