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テクノロジー2026/6/16 0:00:00
[みんなのケータイ]アプリもAIも終了した「Honda e」、「スマホのようなクルマ」の切ない現実

[みんなのケータイ]アプリもAIも終了した「Honda e」、「スマホのようなクルマ」の切ない現実

出典: ケータイ Watch (原典を開く)

ニュース概要

いまから6年半ほど前のCES 2020で、ソニーが「VISION-S」を発表した。「これからはクルマがスマホ化する」というプレゼンに感銘を受けたのだった。確かにクルマにカメラやセンサーが搭載され、通信が載るコネクテッドカーはまさにスマホと一緒のように感じた。

解説

皆さんは「スマホのようなクルマ」と聞いて、どんなイメージを抱くでしょうか?今から6年半ほど前の2020年、家電見本市CESでソニーが発表した電気自動車「VISION-S」は、「クルマがスマホ化する」という未来を提示し、多くの人々を驚かせました。カメラやセンサーが満載され、常にインターネットにつながる「コネクテッドカー」は、まさに走るスマートフォンそのものに感じられたものです。

しかし、現実の「スマホのようなクルマ」は、その理想とは異なる一面を見せています。例えば、ホンダが製造・販売していた電気自動車「Honda e」は、その先進的なコンセプトで注目されました。車内にいくつものディスプレイが並び、常にインターネットに接続し、AIアシスタントが搭載されるなど、まさに「走るスマホ」を目指した一台でした。ところが、残念ながらこの「Honda e」は先日生産を終了し、さらに搭載されていたアプリやAI機能の一部もサービスを終えることになったのです。

これは一体なぜでしょうか?スマートフォンのように、新しい機能が次々と追加され、いつでも最新の状態に保たれるはずのクルマが、なぜサービス終了という道をたどったのでしょうか。その背景には、クルマとスマホの根本的な違いがあります。

スマートフォンは数年で買い替えるのが一般的ですが、クルマは10年、15年と長く乗り続けることが普通です。そのため、クルマのシステムやサービスを長期にわたって維持するには、膨大なコストがかかります。また、安全性が最優先されるクルマの世界では、新しい機能を追加するにも厳格なテストや認証が必要です。スマホのように気軽にアプリをアップデートするわけにはいきません。さらに、多くの自動車メーカーは、自社が提供するサービスを収益源としたいと考えていますが、ユーザーが「クルマのアプリにまでお金を払うのか」という心理的なハードルも存在します。

「Honda e」の例は、「クルマのスマホ化」が単に技術的な問題だけでなく、ビジネスモデルやユーザーの期待値、そしてクルマという製品の特性を深く理解した上で進めるべき課題であることを示唆しています。先進的な技術を搭載するだけでなく、それをいかに持続可能な形でユーザーに提供し続けるか。この問いに答えられない限り、「スマホのようなクルマ」は夢物語で終わってしまうかもしれません。

関連データ

Honda e 生産終了時期
2024年1月
出典:ホンダ公式発表
VISION-S 発表年
2020年 (CESにて)
出典:ソニーグループ
一般的な自動車の平均使用年数
約13年 (日本)
出典:自動車検査登録情報協会

今後の予測

「スマホのようなクルマ」の未来は、いくつかのシナリオが考えられます。

**シナリオ1:サービスとハードウェアの分離が進む** 今後、自動車メーカーはクルマの「ハードウェア」提供に特化し、アプリやAIといった「ソフトウェア・サービス」は、GoogleやAppleといったIT企業、あるいは専門のソフトウェア企業が提供する形に移行する可能性があります。これにより、OSやアプリのアップデートがより迅速かつ効率的に行われ、ユーザーは常に最新のサービスを利用できるようになるでしょう。自動車メーカーは車両の安全性や走行性能に集中し、IT企業はデジタル体験の質を高めることで、それぞれの強みを活かす形です。

**シナリオ2:サブスクリプションモデルの進化** 車両購入後も、特定の機能やサービスを月額料金で利用するサブスクリプションモデルがさらに普及するでしょう。ただし、ユーザーが納得できる価値提供と価格設定が重要になります。例えば、自動運転機能の高度化や、エンターテイメントコンテンツの拡充など、明確なメリットがなければ、ユーザーは追加費用を払うことをためらうかもしれません。サービスの終了リスクを低減するため、長期的な視点での事業計画が求められます。

**シナリオ3:オープンソース化とエコシステムの構築** 一部の自動車メーカーは、車載システムのプラットフォームをオープンソース化し、外部の開発者が自由にアプリやサービスを開発・提供できるエコシステムを構築するかもしれません。これにより、多様なサービスが生まれ、特定のメーカーがサービス終了を決定しても、代替サービスが生まれやすい環境が整います。ただし、セキュリティや品質管理の課題は大きくなります。

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アプリもAIも終了した「Honda e」

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