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SFTS患者数 過去最多を上回るペースで増加 マダニ対策の徹底を
出典: NHK 社会 (原典を開く)
ニュース概要
マダニが媒介する感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」について、ことしこれまでに全国から報告された患者数は72人と、最も多かった去年を上回るペースで増えています。国立健康危機管理研究機構は、野外で活動する際は、肌の露出が少ない服装を心がけるなどマダニ対策を徹底するよう呼びかけています。
解説
今年もまた、マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の患者数が、過去最多だった昨年を上回るペースで増えているというニュースが入ってきました。この病気は、山や畑、公園といった自然豊かな場所だけでなく、私たちの身近な庭や草むらにも潜む小さなダニに咬まれることで感染します。発熱やだるさ、食欲不振といった風邪のような症状から始まり、重症化すると命に関わることもある、決して侮れない病気です。
「マダニ」と聞くと、なんだか特別な場所にいる生き物のように感じるかもしれませんが、実はそうではありません。彼らは私たちの生活圏のすぐそばに生息しており、特に草木が生い茂る場所を好みます。春から秋にかけて活動が活発になるため、この時期は特に注意が必要です。農作業をする人や、キャンプやハイキングといったアウトドアを楽しむ人はもちろん、ペットの散歩で草むらを歩く人、庭の手入れをする人も、誰でも感染のリスクがあります。
SFTSが厄介なのは、有効なワクチンや特効薬がまだない点です。そのため、感染しないための「予防」が何よりも大切になります。基本的な対策はとてもシンプル。野外活動をする際は、肌の露出をできるだけ少なくする服装を心がけること。具体的には、長袖・長ズボンを着用し、首にはタオルを巻く、足元はサンダルではなく靴を履く、といった工夫です。また、虫よけ剤も有効ですが、マダニには専用の成分(ディートやイカリジンなど)を含むものを選ぶと良いでしょう。
もしマダニに咬まれてしまった場合は、無理に自分で引き抜こうとせず、速やかに医療機関を受診することが重要です。マダニの一部が皮膚に残ってしまうと、そこから感染する可能性もありますし、正しく除去するには専門的な知識が必要です。また、咬まれた後に体調に異変を感じたら、すぐに医療機関を受診し、マダニに咬まれたことを伝えるようにしましょう。
SFTSの患者数増加の背景には、地球温暖化によるマダニの生息域の拡大や活動期間の長期化、あるいは人々の生活様式の変化(アウトドア活動の増加など)が関係している可能性も指摘されています。しかし、最も重要なのは、私たちがこの病気について正しく理解し、日々の生活の中で適切な対策を実践することです。一人ひとりの意識と行動が、感染拡大を防ぐための大きな力となります。
関連データ
今後の予測
SFTSの患者数は、今後も増加傾向が続く可能性が高いと考えられます。その背景には、地球温暖化によるマダニの生息域の拡大や活動期間の長期化が挙げられます。気温が高い期間が長くなれば、マダニが活動できる期間も延び、結果として人との接触機会が増えるため、感染リスクが高まるでしょう。
シナリオ1:緩やかな増加 国民のマダニ対策意識が高まり、予防策が普及することで、患者数の増加ペースは緩やかになる可能性があります。特に、メディアを通じた啓発活動や、地域での注意喚起が功を奏すれば、一定の歯止めがかかるかもしれません。
シナリオ2:現状維持または加速 もし対策が不十分なままであれば、患者数は昨年を上回るペースで増加し続けるでしょう。特に、都市近郊の緑地や家庭菜園など、身近な場所での感染が増える可能性も指摘されており、より広範な注意喚起が必要となります。
シナリオ3:新たな治療法の登場 長期的には、SFTSに対する有効なワクチンや特効薬の研究開発が進み、新たな治療法が確立されることで、重症化リスクが低減し、患者の予後が改善されることが期待されます。しかし、これはまだ時間がかかる課題です。
ニュースタイムライン
2026年6月3日
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参考引用
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