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business2026/6/15 5:30:00
BaaS代表格の「みんなの銀行」が開業5周年。170万口座の先に見据えるAPIエコノミーと黒字化への道

BaaS代表格の「みんなの銀行」が開業5周年。170万口座の先に見据えるAPIエコノミーと黒字化への道

出典: Business Insider Japan (原典を開く)

ニュース概要

設立5周年のみんなの銀行は「銀行をつくる」から「銀行で稼ぐ」フェーズへ。170万口座・36社BaaSパートナーを抱える今、APIエコノミーの収益化と2027年度黒字化をどう実現するのか。5周年記者発表会の内容からひも解きます。

解説

「みんなの銀行」がこのたび開業5周年を迎え、その歩みが注目されています。従来の銀行とは一線を画し、スマートフォンだけで口座開設から取引まで完結するデジタルネイティブな銀行として、特に若い世代を中心に支持を広げてきました。しかし、銀行がただ便利であるだけでは生き残れません。これまでの5年間は「銀行という新しい箱を作る」ことに注力してきましたが、これからは「その箱を使ってどう収益を上げるか」という、より厳しいフェーズに入ったと言えるでしょう。

みんなの銀行の大きな特徴は、BaaS(Banking as a Service)と呼ばれる事業モデルです。これは、銀行が持つ金融サービス機能を部品のように提供し、他社がその部品を使って独自のサービスを作り出すことを可能にする仕組みです。例えば、アパレル企業が「自社ブランドのクレジットカード」を顧客に提供したいと考えた時、ゼロから銀行システムを構築するのは大変です。しかし、みんなの銀行のBaaSを使えば、そのアパレル企業は自社のアプリ内に金融機能を組み込み、顧客に新しい体験を提供できるようになります。みんなの銀行は、このような提携を36社と結び、金融業界の新しいエコシステムを築きつつあります。

このBaaSが成功するかどうかのカギを握るのが、「APIエコノミー」です。APIとは、異なるソフトウェアやサービスをつなぐための「窓口」のようなものです。みんなの銀行は、このAPIを積極的に公開することで、様々な企業がその金融機能を自由に使えるようにしています。これにより、提携企業は顧客に対して、より便利でパーソナライズされた金融サービスを提供できるようになり、みんなの銀行もまた、その利用料や手数料を通じて収益を得ることを目指しています。

現在、口座数は170万に達し、着実に顧客基盤を広げていますが、まだ単体での黒字化には至っていません。2027年度の黒字化を目指す中で、BaaSを通じた収益拡大は避けて通れない道です。これまでは「金融サービスを広く提供する」ことに重きを置いてきましたが、これからはその提供したサービスから、いかに効率的に収益を生み出すかが問われます。単に口座数を増やすだけでなく、BaaSパートナーとの連携を深め、それぞれのパートナーが提供するサービスが顧客にとって価値あるものとなり、結果としてみんなの銀行の収益に繋がるような、Win-Winの関係を築いていく必要があります。金融業界全体のデジタル化が進む中で、みんなの銀行がこの新しいビジネスモデルで成功できるか、今後の動向が注目されます。

関連データ

開業年数
5周年
出典:みんなの銀行 記者発表会
口座数
170万口座
出典:みんなの銀行 記者発表会
BaaSパートナー数
36社
出典:みんなの銀行 記者発表会
黒字化目標年度
2027年度
出典:みんなの銀行 記者発表会

今後の予測

みんなの銀行が2027年度の黒字化目標を達成するためには、BaaS戦略が極めて重要になります。一つのシナリオとしては、BaaSパートナーとの連携がさらに深化し、多様な業界で金融機能が組み込まれた新しいサービスが次々と生まれ、それらの取引量が増加することで、API利用料や決済手数料が収益の柱となるでしょう。特に、これまで金融サービスに縁遠かった中小企業やスタートアップが、みんなの銀行のBaaSを利用して独自の金融サービスを展開し始めることで、市場が大きく広がる可能性も秘めています。この場合、みんなの銀行は「裏方の金融インフラ」としての地位を確立し、安定した収益源を確保できると考えられます。

一方で、もう一つのシナリオとして、BaaS市場の競争激化や、パートナー企業が期待するほどの収益を上げられないケースも考えられます。既存の金融機関もデジタル化を進めており、同様のBaaSを提供し始める可能性もあります。そうなると、みんなの銀行は価格競争に巻き込まれたり、ユニークな付加価値を提供できなければ、収益化が遅れるかもしれません。また、BaaSパートナーのビジネスモデルが成功しなければ、みんなの銀行への収益貢献も限定的となるため、パートナー選定やサポート体制の強化も重要となります。黒字化への道のりは、単にサービスを提供するだけでなく、パートナーエコシステム全体の成長にかかっていると言えるでしょう。

ニュースタイムライン

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参考引用

「銀行をつくる」から「銀行で稼ぐ」フェーズへ

Business Insider Japan

APIエコノミーの収益化と2027年度黒字化

Business Insider Japan
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