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テクノロジー2026/6/11 13:27:00
コベルコシステム、OT環境に特化したセキュリティ運用サービスを提供

画像: Pixabay

コベルコシステム、OT環境に特化したセキュリティ運用サービスを提供

出典: クラウド Watch (原典を開く)

ニュース概要

コベルコシステム株式会社は10日、従来のOT(Operational Technology)セキュリティ対策支援サービスの運用支援機能を強化し、「OTセキュリティ運用サービス(OT-SOC)」として提供を開始すると発表した。

解説

工場や発電所、交通システムといった社会の基盤を支える現場で使われる技術を、私たちは「OT(Operational Technology)」と呼んでいます。これまでは、OTのシステムはインターネットとは切り離されていることが多く、サイバー攻撃の心配は比較的少ないと考えられてきました。しかし、最近では生産効率を上げたり、遠隔で監視・制御したりするために、OTとIT(情報技術)のシステムがどんどんつながるようになってきました。これはとても便利になる一方で、サイバー攻撃のリスクも高まってしまうという、新たな課題を生んでいます。

想像してみてください。もし工場がサイバー攻撃を受けて生産ラインが止まってしまったらどうなるでしょうか? 製品が作れなくなり、私たちの生活にも影響が出るかもしれません。あるいは、発電所が攻撃されれば、大規模な停電につながる可能性だってあります。OTシステムへの攻撃は、単なる情報漏えいだけでなく、物理的な被害や社会インフラの停止といった、より深刻な結果を招く恐れがあるのです。

こうした状況を受けて、コベルコシステムが新たに提供を始めた「OTセキュリティ運用サービス(OT-SOC)」は、まさにこの分野の安全を守るためのサービスです。これまでのOTセキュリティ対策は、専門的な知識を持つ人が少なく、何から手をつけていいか分からない、という企業も多かったはずです。今回のサービスは、そうした企業がOTシステムを常に安全な状態に保つための「見張り役」と「お手伝い役」をまとめて引き受けてくれるようなものです。

具体的には、OTシステムに異常がないか24時間365日監視したり、もし不審な動きがあればすぐに発見して対応したり、といった運用をサポートします。まるで、工場の安全を専門とする警備員が、常に目を光らせているようなイメージです。これにより、OTシステムを管理する企業は、自社に専門家がいなくても、高度なセキュリティ対策を継続的に行えるようになります。これは、日本の製造業をはじめとするOTを活用するあらゆる企業にとって、非常に心強い味方となるでしょう。

OTセキュリティの強化は、単に企業の資産を守るだけでなく、私たちの日常生活の安全と安定を支える上でも不可欠な取り組みです。このサービスが広がることで、より多くの企業が安心してOTシステムを運用できるようになり、結果として社会全体のレジリエンス(回復力)が高まることが期待されます。

関連データ

OT/ICSセキュリティ市場規模(日本)
2023年に198億円、2028年には321億円に拡大予測
出典:IDC Japan(2023年9月発表)
OT環境におけるインシデント経験企業の割合
約80%が過去12ヶ月間にOT環境でのサイバー攻撃を経験
出典:Fortinet 2023 State of OT/ICS Cybersecurity Report
OTセキュリティ専門家不足を感じる企業の割合
約80%の企業がOTセキュリティ専門家の不足を課題と認識
出典:SANS Institute 2022 OT/ICS Cybersecurity Survey
OTセキュリティへの投資増加傾向
約75%の企業が今後12ヶ月間でOTセキュリティ予算を増やす予定
出典:Claroty Global State of Industrial Cybersecurity 2023

今後の予測

OTセキュリティ運用サービスは、今後さらに需要が高まるでしょう。一つのシナリオとしては、多くの企業が自社でのOTセキュリティ人材育成の難しさから、外部の専門サービスへの依存を深める形が考えられます。これにより、コベルコシステムのようなサービス提供者は、さらに多様な業種や規模の企業に対応できるよう、サービスの範囲を広げたり、より高度な脅威検知技術を導入したりする可能性があります。

もう一つのシナリオとしては、政府や業界団体によるOTセキュリティに関する規制やガイドラインが強化され、より多くの企業がセキュリティ対策の義務を負うようになることで、この種のサービスが事実上の標準となる可能性も考えられます。この場合、単に監視・運用だけでなく、リスクアセスメントから従業員教育までを含めたトータルソリューションが求められるようになるかもしれません。

一方で、OTシステムは非常に多岐にわたるため、汎用的なサービスだけでは対応しきれない、より専門的で特定の産業に特化したサービスも登場してくるかもしれません。つまり、OTセキュリティ市場は、今後数年間で大きく成長し、多様なニーズに応える形で進化していくことが予測されます。企業の選択肢が増える一方で、サービス提供者間の競争も激化していくでしょう。

ニュースタイムライン

  1. 2026年6月10日

    「OpenSSL」に18件のセキュリティ欠陥、修正版が一斉リリース/最大深刻度は「High」、任意コード実行につながる恐れも

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  2. 2026年6月10日

    AIエージェントもフィッシング詐欺に引っかかる? 米セキュリティ企業がOpenClawで検証 結果は……

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  3. 2026年6月10日

    Adobe、2026年6月のセキュリティ情報 ~「Acrobat」「ColdFusion」など11製品に致命的問題(窓の杜)

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  4. 2026年6月10日

    「OpenSSL」に18件のセキュリティ欠陥、修正版が一斉リリース(窓の杜)

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  5. 2026年6月10日

    「自由な開発」は危険? 開発チームとセキュリティチームの摩擦が招く脆弱性(TechTargetジャパン)

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  6. 2026年6月11日

    最近、一部フォルダーの名前やアイコンが変わったのは不具合ではなく仕様 ~Microsoftが案内/2026年6月のWindowsセキュリティパッチで「desktop.ini」の処理にセキュリティ強化

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  7. 2026年6月11日

    ブラックサンダーをセキュリティデバイスにする ~「公開ブラックサンダー認証」を作った

    はてなブックマーク IT

  8. 2026年6月11日

    サイバーセキュリティクラウド、AI利用を可視化・制御するガバナンスプラットフォーム「AI MONBAN」

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  9. 2026年6月11日

    [ITmedia Mobile] 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化

    ITmedia 全カテゴリ

  10. 2026年6月11日

    「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化(ITmedia Mobile)

    Yahoo!ニュース IT

参考引用

従来のOTセキュリティ対策支援サービスの運用支援機能を強化

クラウド Watch

「OTセキュリティ運用サービス(OT-SOC)」として提供を開始

クラウド Watch
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