
地球の「日傘」が減少→さらに温暖化 気温の鍵握る下層雲とは
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要
温室効果ガスが増えて温暖化が進むと下層雲が減り、さらに温暖化が進む――。そんな悪循環が起きることが、気象庁気象研究所(茨城県つくば市)などの近年の研究で明らかになった。下層雲と温暖化にはどんな関係があるのか。研究チームの中心メンバーとして尽力した川合秀明・気象大学校准教授(52)=気象研究所併任=
解説
地球温暖化っていうと、二酸化炭素(CO2)みたいな温室効果ガスが増えるから、地球が熱くなる!っていうイメージが強いですよね。でも、実は空に浮かぶ「雲」が、地球の温度を保つ上でとっても大事な役割を果たしているんです。特に、私たちが普段見上げている低い空に広がる「下層雲」は、まるで地球の「日傘」みたいに、太陽の熱を宇宙に跳ね返してくれる働きがあります。
ところが、近年の気象庁気象研究所などの研究で、この大事な下層雲が、温暖化が進むと減ってしまうという、ちょっと困った事実が分かってきました。さらに、下層雲が減ると、太陽の熱を跳ね返す力が弱まって、地球はもっと熱くなる…という、まさに「温暖化の悪循環」が起きている可能性があるんです。
この研究の中心メンバーである川合秀明・気象大学校准教授は、この下層雲と温暖化の関係について、分かりやすく解説してくれています。温室効果ガスが増える→気温が上がる→下層雲が減る→さらに気温が上がる、というこの連鎖反応。まるで、日傘が小さくなって、日差しが強くなるようなイメージでしょうか。
これまで、気候変動の研究では、温室効果ガスが増えることによる「直接的な気温上昇」に注目が集まりがちでした。でも、この研究は、雲という「間接的な影響」が、実は温暖化のスピードを左右する大きなカギを握っていることを示唆しています。
この下層雲の減少が、どれくらい地球の温度上昇に影響しているのか、そして、この悪循環をどうすれば止められるのか。今後の研究がますます重要になってきそうです。私たちが普段何気なく見ている空の雲が、実は地球の未来を左右する、そんな大切な存在だったんですね。
今後の予測
下層雲の減少が温暖化を加速させるメカニズムがさらに詳しく解明されることで、将来の気温予測の精度が向上すると考えられます。もしこの悪循環が今後も続くと、地球の平均気温は予想以上に早く上昇し、異常気象の頻発や海面上昇といった影響がより深刻化するリスクが高まるでしょう。一方で、この研究結果を受けて、温室効果ガスの削減目標をさらに引き上げる国際的な動きや、雲の生成・維持を促すような新たな気候工学技術の研究開発が進む可能性も考えられます。下層雲の減少を食い止めるための具体的な対策が見つかれば、温暖化の進行を遅らせることも不可能ではないかもしれません。
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参考引用
“地球の「日傘」が減少→さらに温暖化
― 毎日新聞
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