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「CPUをダメにする」研究者が見つけた最も遅い1命令の正体と暴かれたリスク | XenoSpectrum
ニュース概要(出典記事の要点)
セキュリティ研究者が「最も遅いx86命令」を競うリーダーボードを公開。fxrstor64をPCIe MMIOに向けて他コアでバスを飽和させる手法で、通常150サイクルの命令を1980億サイクル(62秒)まで引き延ばした。この「遅さ」はSMMの排他性仮説を崩し、100件超の休眠CV…
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
3行まとめ
- 最も遅いCPU命令の記録が更新された。
- CPUの弱点を突くことで性能を極端に低下させられる。
- この発見が、過去のセキュリティ問題の再燃を招く恐れがある。
解説
普段、パソコンやスマートフォンの「速さ」というのは、私たちが当たり前のように享受しているものです。アプリがすぐに開いたり、ウェブサイトがサクサク表示されたりするのは、CPU(中央演算処理装置)という、いわばコンピューターの脳みそが、ものすごいスピードで計算をこなしているおかげ。
でも、もしそのCPUの「遅さ」を極端に引き出すことができたらどうなるでしょう? 最近、セキュリティ研究者たちが、そんな驚くべき実験結果を発表しました。彼らは、CPUが本来持っている「命令」という、コンピューターに指示を出すための短いプログラムのようなものの中で、どれが一番遅いかを競う「リーダーボード」を作ったんです。
その結果、なんと、ある特定の命令が、普通ならほんの一瞬(150サイクル程度)で終わるところを、驚異の62秒(1980億サイクル!)もかかってしまうことが判明しました。これは、CPUの内部で処理が進む時間の単位を数えたものですが、いかに極端に遅くなったかが分かります。
どうやってこんなに遅くしたのかというと、CPUが外部の機器とやり取りするための特別な仕組み(PCIe MMIO)を使い、さらに他のCPUのコア(計算を担当する部分)にも同時に指示を出して、全体の通信路を混雑させるという、まるで渋滞を引き起こすような手法を使いました。本来、CPUは効率よく動くように設計されているのですが、この方法でその設計の裏をかいたわけです。
この「遅さ」がなぜ問題かというと、CPUが安全に処理を行うための仕組み(SMMの排他性仮説)が、実は完璧ではなかったことを示唆しているからです。これまで「もう大丈夫だろう」と思われていたセキュリティ上の問題(休眠CVE)が、この新しい発見によって、再び危険な状態になる可能性があるというのです。過去に発見されたものの、対策済みとされていたセキュリティの弱点が、このCPUの「遅さ」を悪用されることで、再び攻撃の糸口になりかねない、というわけです。これは、コンピューターの安全性に関わる、非常に重要な発見と言えるでしょう。
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“最も遅い1命令の正体と暴かれたリスク
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