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両生類が持つ“高い再生能力”をなぜ哺乳類は捨てたのか?
出典: ナゾロジー (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
切り傷がかさぶたになって自然に治るように、私たちの体には「治癒能力」があります。でも、もし腕や足を失ってしまったら、それは元に戻ることはありません。 ところが自然界には、失った体の一部をまるごと再生できる生き物たちが存在します。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
私たちが指をけがして血が出ても、時間が経てば傷は塞がります。こうした「自分で治す力」は誰もが持っているのに、腕全体を失ったらどうでしょう。残念ながら新しい腕は生えてきません。
ところが自然界を見ると、話は全く違います。イモリやトカゲ、プラナリアのような生き物たちは、失った足や尻尾、さらには脳まで丸ごと再生させてしまいます。同じ生き物なのに、なぜこんなに差があるのでしょうか。
実は、この違いは「進化の選択肢」の結果です。哺乳類(人間を含む)が大進化を遂行する過程で、強い免疫システムと素早い傷の修復を優先しました。完全な再生能力よりも、傷をすばやく塞いで感染症を防ぐことが生き残りに重要だったからです。皮肉なことに、この生存戦略が確立されると、複雑な再生能力を持つ遺伝子はしだいに失われていきました。使わなくなった機能は、時間をかけて退化していく—これが生命進化の基本ルールなのです。
両生類や下等な生き物たちは、今でも強い再生能力を保っています。彼らは進化の過程で、免疫力を高めることよりも「何度でも体を修復できること」を優先したのです。小さい体で多くの敵に狙われるなか、失った部分をすぐに取り戻す能力は何度も役に立つ。そうした環境では、敏捷性のある再生システムのほうが有利だったわけです。
つまり、人間が再生能力を「失った」のではなく、異なる道を「選んだ」ということ。より大きく、より複雑な体を持つために、素早い傷の修復を選び、その代わりに完全な再生は手放したのです。これは進化における典型的なトレードオフ—何かを得るために別の何かを失う交換取引なのです。
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参考引用
“失った体の一部をまるごと再生できる生き物たちが存在する
― ナゾロジー
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