
富士通と日本IBMが「COBOL」を「Java」に変換するモダナイゼーションで協業を強化(Web担当者Forum)
ニュース概要
富士通と日本アイ・ビー・エム(IBM)は、企業の老朽化したレガシーシステムが抱える問題を解決するため、モダナイゼーション(業務システムの近代化)領域での協業を加速すると6月17日に発表した。既存資産で
解説
日本の大手企業にとって、長年の悩みの種だった「古いシステム」の問題解決に向けて、大きな動きがありました。富士通と日本IBMという、IT業界の二大巨頭が手を組み、企業の心臓部とも言える基幹システムを現代化する取り組みを強化すると発表したんです。
具体的に何をするかというと、これはまるで「古い日本語で書かれた大切な歴史書を、現代の誰もが読める日本語に翻訳し直す」ような作業です。多くの企業が使っているシステムは、COBOL(コボル)という、半世紀以上も前に作られたプログラミング言語で動いています。このCOBOLは、当時のコンピューターが効率よく動くように設計された優秀な言語でしたが、今となっては扱える技術者が減り、新しい技術と連携しにくいという問題が山積しています。例えるなら、最新のスマートフォンに、ダイヤル式の黒電話を無理やりつなごうとするようなものです。
そこで、富士通と日本IBMは、このCOBOLで書かれたプログラムを、今主流となっているJava(ジャバ)などの新しいプログラミング言語に自動で変換する技術を活用します。これにより、企業はこれまで使っていた大切なデータや業務の流れはそのままに、システムの中身だけを最新のものに置き換えることができるようになります。これは、家を建て替える際に、基礎や柱はそのままに、内装や設備だけを最新にする「リノベーション」に近いかもしれません。
なぜ今、この動きが加速しているのでしょうか? 一つには、いわゆる「2025年の崖」問題があります。これは経済産業省が警鐘を鳴らしているもので、もし古いシステムを使い続ければ、企業の競争力が落ちるだけでなく、年間で最大12兆円もの経済損失が出る可能性があるという予測です。また、COBOLを扱えるベテラン技術者が次々と定年退職していく中で、システムを維持管理できる人がいなくなるという「人材不足」も深刻です。
今回の協業は、単に古いシステムを新しくするだけでなく、企業のデジタル変革(DX)を加速させるための重要な一歩と言えるでしょう。新しいシステムにすることで、クラウドサービスやAI(人工知能)といった最新技術との連携が容易になり、企業はより効率的で柔軟なビジネス運営が可能になります。私たち消費者にとっても、企業が提供するサービスがより便利になったり、新しいサービスが生まれたりするきっかけになるかもしれませんね。
関連データ
今後の予測
今回の富士通と日本IBMの協業強化は、日本のIT業界、ひいては多くの企業の未来に大きな影響を与える可能性があります。
**シナリオ1:モダナイゼーションの加速とDX推進の弾み** 両社の強力なタッグにより、これまでコストやリスクの高さから二の足を踏んでいた企業が、システムの近代化に踏み切りやすくなるでしょう。これにより、企業のデジタル変革が加速し、新しいビジネスモデルの創出や生産性向上が進む可能性があります。特に金融機関や製造業など、COBOLシステムを多く抱える業界での動きが活発になるかもしれません。
**シナリオ2:技術者育成と新たなビジネスチャンス** COBOLからJavaへの移行が進むことで、Javaを扱える技術者の需要がさらに高まります。これは、IT教育分野や人材育成ビジネスにとって新たなチャンスとなるでしょう。また、モダナイゼーション後のシステム運用や、新しい技術を組み合わせたサービス開発など、関連するビジネスエコシステム全体が活性化する可能性も考えられます。
**シナリオ3:中小企業への波及と課題** 大手企業での成功事例が増えれば、中小企業にもモダナイゼーションの必要性が浸透するでしょう。しかし、中小企業にとっては、依然として初期投資や技術者の確保が大きな課題として残ります。今後は、より手軽に導入できるクラウドベースのソリューションや、補助金制度の拡充なども求められるかもしれません。
ニュースタイムライン
2026年6月4日
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2026年6月17日
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参考引用
“既存資産を活かしながらCOBOLからJavaへ
― Yahoo!ニュース IT
“モダナイゼーション領域での協業を加速
― Yahoo!ニュース IT
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