
読む政治:自分たちの存在意義は?苦悩する参院自民 中傷動画問題が火に油
出典: 毎日新聞 (原典を開く)
ニュース概要(出典記事の要点)
国会会期末が7月17日に迫る中、自民党の参院議員たちが苦悩を深めている。少数与党の参院では各種法案の成立に野党の協力が欠かせないが、高市早苗首相陣営の中傷動画作成疑惑を機に野党が態度を硬化。首相官邸側は衆院の「数の力」で押し切ることも辞さない構えで、板挟みになっているためだ。
※ 上記は出典記事の要約です。本サイト独自の分析・背景解説は下記をご覧ください。
解説
国会の会期末が迫る中、自民党の参議院議員たちが頭を抱えています。その理由は、参議院という場所の特性と、最近起きたある出来事が重なってしまったからです。
参議院は、衆議院と違って、自民党だけでは法案を通すのが難しい「少数与党」の状態が続いています。そのため、どんな法案でも、他の党、つまり野党の協力なしには成立させることができません。普段から、党の役員たちは野党との調整に奔走しているのです。
ところが、最近、高市早苗経済安全保障担当大臣(当時)の陣営が、総裁選の際に相手候補を中傷するような動画を作っていたのではないか、という疑惑が持ち上がりました。この件について、野党は「こんなことをしていては話し合いに応じられない」と、態度を硬くしてしまったのです。
そうなると、自民党の参議院議員たちは板挟みになります。法案を通したいけれど、野党が協力してくれない。かといって、首相官邸(政府の中枢)は、「衆議院では自民党の議席が多いから、そちらで押し通せばいい」という考え方のようです。参議院議員としては、自分たちの議席が少ないために、どうしても野党との「対話」や「協調」が大切だと考えているのに、その声が届きにくくなっている状況と言えるでしょう。自分たちの「存在意義」とは何だろうか、と悩んでいる議員も少なくないようです。
今後の予測
このまま野党の不信感が解消されなければ、参議院での法案審議は難航が予想されます。自民党は、参議院で少数与党である現実を踏まえ、野党との関係修復に努める必要があります。もし、官邸が衆議院の「数」を優先する姿勢を崩さなければ、参議院の存在意義が問われ、党内の亀裂が深まる可能性もあります。一方で、野党側も、中傷動画問題で姿勢を硬化させるだけでなく、建設的な議論を求める声に応じる姿勢を見せることができれば、事態は打開に向かうかもしれません。参議院議員たちが、党内での発言力を高め、野党との橋渡し役として存在感を示せるかが、今後の鍵となりそうです。
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参考引用
“苦悩する参院自民 中傷動画問題が火に油
― 毎日新聞
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