
「30分待った」「持ち帰ってる人いた」との声も…1日だけ半額で行列に「セブンのスムージー」見過ごされる"地道な商品育成" | ライフ | 東洋経済オンライン
ニュース概要
セブンカフェ スムージーは、たった1日半額で話題を集めた存在ではありません。長年かけて育てられ、2億4000万杯を超えるヒット商品に成長した背景には、巧妙な戦略と消費者の多様なニーズが隠されています…
解説
コンビニエンスストアのセブン-イレブンが提供する「セブンカフェ スムージー」が、たった1日の半額セールで大きな話題を呼びました。しかし、このスムージーが単なる一時的なブームで終わらないのは、その裏にある地道な商品開発と育成の歴史があるからです。
実はこのスムージー、2017年から一部店舗でテスト販売が始まり、全国展開されたのは2022年。実に5年もの歳月をかけて、消費者の声を聞きながら改良を重ねてきた商品なんです。当初は「カップに氷とフローズンフルーツが入っていて、自分で機械にセットして作る」という、少し手間のかかるスタイルでした。この「自分で作る」という体験が、コンビニで手軽に本格的なスムージーを楽しめるという新しさと、ちょっとしたワクワク感を消費者に提供しました。
開発の背景には、健康志向の高まりや、手軽に野菜や果物を摂りたいというニーズがありました。自宅でスムージーを作るのは手間がかかりますし、専門店は少し値段が高め。その点、コンビニで手軽に、しかも本格的な味わいのスムージーが飲めるのは大きな魅力です。セブン-イレブンは、コーヒーで成功した「セブンカフェ」のノウハウを活かし、スムージーでも「挽きたて」ならぬ「できたて」の体験を提供することに注力しました。
商品の改良も怠りませんでした。例えば、使われているフルーツの種類や組み合わせ、甘さの調整など、細部にわたって消費者の意見が反映されています。また、店舗でのオペレーションも考慮し、店員さんの負担を減らしつつ、常に安定した品質のスムージーを提供できるよう工夫が凝らされてきました。こうした地道な努力が、発売からわずか2年で2億4000万杯以上を売り上げる大ヒットにつながったのです。
今回の半額セールは、これまでスムージーを飲んだことがない人にも試してもらう良いきっかけとなりました。行列ができるほどの人気は、商品自体の魅力と、これまで培ってきた信頼の証と言えるでしょう。単なる「安いから買う」だけでなく、「試してみたら美味しかった」「また飲みたい」と思わせる品質があったからこそ、多くの人がリピーターになる可能性を秘めているのです。
関連データ
今後の予測
セブンカフェ スムージーの今後の展開は、いくつかのシナリオが考えられます。
一つは、今回の半額セールで獲得した新規顧客を定着させるための戦略強化です。例えば、期間限定のフレーバー追加や、回数券のようなお得な購入方法の導入などが考えられます。コーヒーと同様に、季節ごとの限定メニューを投入することで、飽きさせずに顧客を維持していくでしょう。
もう一つは、競合他社の追随とそれに対する差別化です。セブン-イレブンのスムージーが成功したことで、他のコンビニエンスストアやスーパーマーケットも、同様の「手軽に本格的なスムージー」市場に参入してくる可能性があります。セブン-イレブンとしては、品質のさらなる向上、例えばオーガニック素材の使用や、より健康効果の高い機能性スムージーの開発などで、優位性を保とうとするでしょう。
さらに、スムージーの提供方法の進化も考えられます。現在は店舗の機械で作るスタイルですが、将来的には専用アプリと連携して注文・決済をスムーズにする、あるいは自宅で楽しめるキットの販売など、デジタルとリアルを融合させた新しい顧客体験の提供も視野に入ってくるかもしれません。健康志向が続く限り、この市場はまだまだ成長の余地を秘めています。
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