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business2026/6/12 7:00:00
なぜか管理職の座に居座る「使えない上司」…どんな職場にもこの手の人がいる「組織の仕組み」とは? - [新装版]ピーターの法則

なぜか管理職の座に居座る「使えない上司」…どんな職場にもこの手の人がいる「組織の仕組み」とは? - [新装版]ピーターの法則

出典: ダイヤモンド・オンライン (原典を開く)

ニュース概要

あなたの職場の上層部に、なぜか仕事のできない人が居座っている――そんな組織の謎を解き明かすのが、世界的ベストセラー『[新装版]ピーターの法則』だ。本書を読めば無能な上司が生まれる仕組みがわかり、出世への向き合い方が一変するだろう。本連載では、本書の内容から、なぜあなたの職場が無能だらけなのかをお伝えしていく。(構成:ダイヤモンド社書籍編集局)

解説

あなたの職場にも、「なんであの人が管理職なんだろう?」と思うような、あまり仕事ができない上司はいませんか? これは決して珍しいことではなく、実は多くの組織で見られる現象なんです。この謎を解き明かすカギとなるのが、『ピーターの法則』という考え方です。

この法則は、「人は能力の限界まで出世する」と説明しています。どういうことかというと、私たちは仕事ができると評価されると、より責任のあるポジションに昇進しますよね。例えば、優秀な営業マンは営業課長に、素晴らしいプログラマーは開発チームのリーダーになる、といった具合です。しかし、新しい役職では、これまでとは違うスキルが求められることがあります。例えば、営業マンとしては優秀でも、部下を育成したり、チーム全体の戦略を考えたりする能力が不足しているかもしれません。その結果、ある時点まで出世し続けると、自分の能力では対応しきれない役職にたどり着いてしまう、というわけです。

そして困ったことに、一度その「能力の限界」に達してしまうと、それ以上は昇進しませんが、かといって降格することもほとんどありません。なぜなら、その人が「無能」と判断されても、組織はなかなかその事実を認めようとしないからです。会社としては、一度昇進させた人を降格させるのは、組織の評価や、本人へのモチベーション低下を招くリスクがあると考えてしまいます。そのため、能力の限界に達した人が、そのまま上のポジションに居座り続けてしまう、という状況が生まれるのです。

この法則は、個人の能力の問題だけでなく、組織の仕組みそのものにも警鐘を鳴らしています。多くの企業では、昇進が「報酬」であり、社員のモチベーションを維持する重要な手段となっています。そのため、能力がある人をどんどん上に引き上げようとしますが、その結果、最終的には「能力の限界に達した人」が上のポジションを占めてしまうことになります。これは、組織全体の生産性や士気を低下させる原因にもなりかねません。

私たち一人ひとりの働き方にもこの法則は影響を与えます。もし自分が「これ以上は無理だ」と感じるポジションに昇進しそうになったら、一度立ち止まって考えることも大切かもしれません。また、組織側も、昇進の基準を単なる過去の実績だけでなく、新しい役職で求められるスキルセットを評価する仕組みに変えていく必要があるでしょう。そうすることで、「使えない上司」が生まれるサイクルを断ち切り、誰もが生き生きと働ける職場に近づけるかもしれませんね。

関連データ

ピーターの法則 提唱者
ローレンス・J・ピーター(教育学者)
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
初版発行年
1969年
出典:ダイヤモンド・オンライン
現代社会での関連性
多くの組織で「能力の限界まで昇進し、無能な管理職となる」現象が指摘され続けている。
出典:各種ビジネス書・論文
法則が示唆する課題
昇進が「報酬」とされがちな組織文化、昇進基準の見直し、人材育成の重要性。
出典:ダイヤモンド・オンライン

今後の予測

今後の組織運営においては、ピーターの法則が示す課題への対応がますます重要になるでしょう。

一つのシナリオとしては、企業が昇進の基準を多様化させる動きが加速する可能性があります。従来の「実績主義」に加え、リーダーシップ、コーチング能力、変化への適応力といった、より多角的な評価軸が導入されることで、管理職に求められる本質的な能力を見極めようとするでしょう。これにより、単にプレイヤーとして優秀なだけでなく、マネージャーとしてチームを導ける人材が適切に配置されることが期待されます。

別のシナリオとしては、専門職のキャリアパスがさらに充実し、「管理職にならなくても評価される」仕組みが広がるかもしれません。例えば、技術職や研究職、特定の専門スキルを持つ人材は、管理職にならずとも高い報酬と権限を与えられ、その専門性を活かし続ける道が用意されるようになるでしょう。これにより、無理に管理職を目指して能力の限界に達する人を減らし、それぞれの得意分野で最高のパフォーマンスを発揮できる環境が整備されると考えられます。

最終的には、企業文化そのものが変革され、失敗を恐れずに新しい役割に挑戦できる、あるいは自分の能力の限界を正直に申告できるような、心理的安全性の高い組織が増えていくことが望まれます。これにより、組織全体の適応力と生産性が向上し、より持続可能な成長へとつながっていくでしょう。

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参考引用

あなたの職場が無能だらけなのかをお伝えしていく。

ダイヤモンド・オンライン
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