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人間のDNAから発見された未知の分身群。心臓や血液の病気の新しい手掛かりになるか
ニュース概要
人間には、「ジャンクDNA」と呼ばれてきたDNA領域があります。ジャンク、つまりガラクタ。人間の体に“ガラクタなDNA”があるの? と不思議に思いますよね。DNAはよく「体の設計図」と言われます。なかでも、筋肉や髪、酵素などの材料になるタン…
解説
DNAというと、親からの遺伝情報を決める『体の設計図』という説明をよく聞きます。教科書でも、遺伝子が髪の色や身長を決めるという話が出てきますね。ところが、人間のDNAの大部分は、長年『ジャンク』つまり『不要な部分』だと考えられていました。何の役に立つのかわからない領域が、DNAの大半を占めているというのは、何だか不思議な感じがしませんか。
しかし最近の研究で、このジャンクだと思われていた領域から、実は新しい機能が次々と見つかり始めているのです。今回のニュースは、その『隠れた機能』が心臓や血液の病気と関係しているかもしれない、という発見についてです。
わかりやすく言うと、これまで『何の役に立つかわからない部分』だと放置されていたDNA領域が、実は体の重要な機能を支えていた、ということ。例えば、家の中で『この部屋は何に使うんだろう』と思っていた空間が、実は家全体の空気の流れを調整する重要な役割をしていた、みたいなイメージです。
特に注目されているのは『ダークゲノム』と呼ばれる領域です。ゲノムとは、生物が持つすべてのDNA情報のこと。『ダーク』つまり『暗い』というのは、その機能が謎に包まれていたから。研究者たちが詳しく調べてみると、この領域から想定外のタンパク質が作られていることがわかってきました。タンパク質は、体の様々な機能を担う物質です。筋肉、免疫、ホルモンなど、生きるために必要な仕事をしています。
心臓や血液の病気は、日本人の死亡原因の上位を占める重大な病気です。もし、これまで見落とされていたDNA領域が原因の一部だとすれば、病気の仕組みをより正確に理解できるようになります。そうなれば、より効果的な治療法や予防法の開発につながる可能性があるということ。
この発見は、医学の世界では『コペルニクス的転換』に近い出来事です。長年、医学者たちが『重要な場所』だけに注目していたのに、実は『無視していた場所』に答えがあったということですから。今後、さらに多くのジャンクDNA領域が、実は大切な機能を持っていることが明かされていくでしょう。
関連データ
今後の予測
この発見が実際の治療に結びつくシナリオは複数考えられます。
【楽観的シナリオ】ダークゲノムの機能が明確になることで、心臓病や血液疾患の患者を遺伝的リスク別に分類できるようになります。すると、個人の遺伝情報に合わせた『テーラーメイド医療』が実現し、より効果的な治療が可能になる可能性があります。5~10年以内に、新しい診断法や治療法の開発につながるシナリオです。
【現実的シナリオ】基礎研究の段階は進むものの、実際の医療応用までには、さらに10~20年の月日が必要になる可能性もあります。医学の世界では、発見から治療法の確立まで、想像以上に時間がかかることが多いからです。
【注意点】今回の発見は、すべての心臓病や血液疾患が解決するわけではありません。これは『新しい可能性の扉が開いた』という段階。今後の研究の進み具合や、他の要因との相互作用の解明が重要になります。また、遺伝情報の利用には、プライバシーやおもいやりなどの倫理的課題も出てくるでしょう。
ニュースタイムライン
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参考引用
“人間のDNAから発見された未知の分身群。心臓や血液の病気の新しい手掛かりになるか
― GIZMODO Japan
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