
「ガチで熱狂的な推し活」をする人ほど「幸福度が高い」納得のワケ【研究で判明】 - ニュースな本
ニュース概要
なぜ阪神ファンは、子や孫にまで“伝承”されるのか。顧客獲得やリピーター育成にも応用できる、熱狂的な応援心理のメカニズムを、「ホンマでっか!?TV」でも知られる世代・トレンド評論家が解説する。※本稿は、牛窪 恵『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)の一部を抜粋・編集したものです。
解説
熱狂的な「推し活」が、実は私たちの幸福度を高めるという研究結果が注目を集めています。
「推し活」と聞くと、アイドルやアニメキャラクターの応援を想像するかもしれませんが、この研究ではプロ野球チームの阪神タイガースのファンを例に、その心理メカニズムを深く掘り下げています。なぜ、ここまで熱狂的に応援する人々が、そうでない人よりも幸福感を感じやすいのでしょうか。
まず、推し活は「所属意識」を強く満たします。阪神ファンが親子三代にわたって応援を続けるように、特定のコミュニティに属し、共通の情熱を分かち合うことは、人間が持つ根源的な欲求の一つです。同じ目標に向かって一喜一憂し、勝利を共に喜び、敗北を共に悔しがる経験は、強い絆を生み出します。これは、孤独感を和らげ、社会的なつながりを感じさせる重要な要素です。
次に、「自己肯定感」の向上も大きな要因です。推しが成功すれば、それは自分自身の成功のように感じられ、誇らしい気持ちになります。また、推しを応援するために努力したり、情報を集めたりする過程で、自分の行動が推しに貢献していると感じることで、自己効力感(自分にはできるという感覚)が高まります。これは、日常生活でなかなか得られない達成感や充実感をもたらします。
さらに、推し活は「非日常」を提供します。日々の仕事や家事、学業といったルーティンから離れ、純粋に好きなものに没頭する時間は、ストレス解消になり、精神的なリフレッシュを促します。特定のイベントに参加したり、グッズを集めたりする行為自体が、日常に彩りを与え、生きがいとなるのです。
また、推し活は「ポジティブな感情の増幅」に繋がります。推しを見るだけで心がときめいたり、応援することで興奮したり、仲間と語り合うことで喜びを感じたりと、多くのポジティブな感情が生まれます。これらの感情が積み重なることで、全体的な幸福度が高まるというわけです。阪神ファンが敗戦後も「また来年!」と前向きになれるのは、まさにこのポジティブな感情のサイクルが働いているからと言えるでしょう。
企業が顧客ロイヤルティを高めたいと考える際にも、この推し活のメカニズムは非常に参考になります。単なる商品やサービスの提供だけでなく、顧客が「所属したい」と感じるコミュニティを作り、顧客が「貢献している」と感じられる機会を提供すること。そして、顧客の「非日常」を演出し、ポジティブな感情を刺激する体験を提供することが、熱狂的なファンを生み出し、長期的な関係を築く鍵となるのです。
関連データ
今後の予測
今後の推し活は、テクノロジーの進化とともにさらに多様化し、個人の幸福感に与える影響も大きくなるでしょう。
一つのシナリオとしては、AIやVR/AR技術の発展により、よりパーソナルで没入感の高い推し体験が可能になることが考えられます。例えば、AIが個人の好みに合わせて推しのコンテンツを生成したり、VR空間で推しとよりリアルな交流ができるようになるかもしれません。これにより、時間や場所の制約なく推し活を楽しめるようになり、幸福度向上に寄与する層はさらに広がる可能性があります。
別のシナリオとしては、社会課題解決と結びついた「ソーシャル推し活」の台頭も考えられます。推しが特定の社会貢献活動を行っている場合、ファンはその活動を応援することを通じて、自分も社会に貢献しているという感覚を得やすくなります。これは、従来のエンターテイメントとしての推し活に、さらに深い意味と満足感をもたらし、幸福感の質を高める可能性があります。
一方で、過度な推し活による経済的負担や、SNSでのファン同士のトラブルなど、負の側面も引き続き課題となるでしょう。企業やプラットフォームは、ファンが健全に推し活を続けられるよう、サポート体制の強化や倫理的なガイドラインの整備が求められます。推し活がより多くの人にとってポジティブな影響をもたらすためには、個人と社会、双方のバランスが重要になってくるでしょう。
ニュースタイムライン
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参考引用
“熱狂的な応援心理のメカニズムを解説
― ダイヤモンド・オンライン
“顧客獲得やリピーター育成にも応用できる
― ダイヤモンド・オンライン
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